ポリカーボネート(PC)|エンジニアリングプラスチック(エンプラ)

2020年07月12日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
ポリカーボネート(PC)は、一般に二価のヒドロキシ化合物と炭酸との縮合によってつくられたポリエステルの一種である。PCは、1950年代後半にドイツのバイヤー社が発明した。工業的に生産されているものは、ビスフェノールAタイプの非晶性の芳香族ポリカーボネートである。

【性質、加工、その特徴】
① プラスチックの中で抜群の耐衝撃性を有している。
② Tgが145~150℃の透明性で光沢にも優れるプラスチックである。
③ 耐熱性が良好で、低温特性にも優れ、非常に広い範囲の温度(-100~140℃)で使用が可能である。
④ 機械的性質は高温下でも低温でも非常に強い。
⑤ 光に安定で、加工時の酸化は少ない。
⑥ 電気特性に優れ、140℃までほとんど変化しない。
⑦ 吸水性は最大0.36%で、吸水によるひずみが起こらず、寸法安定性にも優れる。成形収縮率、線膨脹係数も小さく、長時間の経時変化も少なく、精密成形部品に適する。
⑧ 自己消火性である。
⑨ 耐候性が良好で、過酷な直射日光、風雨、気温の変化に耐える。
⑩ 毒性がなく、水、弱酸に強い。
⑪ 非晶性なので、芳香族炭化水素、塩素系炭化水素のような有機溶剤に膨潤、または溶解する。またソルベントクラック、ストレスクラックを起こしやすい。
⑫ 非晶性なので、耐摩擦・摩耗性は良好ではない。

【新製品への応用と主な用途】

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