エチレン・ビニルアルコール樹脂(EVOH)|汎用熱可塑性樹脂

2020年07月01日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
エチレン・ビニルアルコール樹脂(E/VAL、EVOH)は、エチレン/酢酸ビニル樹脂(EVA)を完全に加水分解(ケン化)して得られる。EVOHは、日本のクラレで開発されたプラスチックである。エチレンとビニルアルコールの共重合比率と重合度を適切に選択することにより優れた成形加工性と卓越した性能を発揮する。ガスバリア性は水分の影響があるが、各種プラスチックの中で最高級であり、食品の包装材として幅広く用いられている。油脂、有機溶媒に抜群の抵抗を示すので油性食品、食用油、鉱物油、農薬、有機溶媒を含む薬品の包装に適している。

【性質、加工、その特徴】
① ガスバリア性が非常に良いが、吸湿すると低下する。
② 油脂、有機溶剤に抜群の抵抗性を示す。
③ 保香性に優れる。
④ 機械的強さ、特に剛性が高い。
⑤ 成形収縮率が小さい。
⑥ 耐摩耗性に優れる。
⑦ 特別な表面処理を施すことなく良好な印刷が可能である。
⑧ 非帯電性である。
⑨ 耐候性にも優れている。

【新製品への応用と主な用途】

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