塩化ビニル樹脂(PVC)|汎用熱可塑性樹脂

2020年07月07日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
塩化ビニルを重合したホモポリマーが大部分を占めるが、酢酸ビニルなどとの共重合体もある。PVCは、1927年にアメリカのUCC社で開発された。PVC製品は重合した粉末状ポリマーに安定剤、可塑剤、着色剤などを加えて混練、各種成形法により製造される。可塑剤の添加量によって硬質と軟質の各種製品が得られる。

【性質、加工、その特徴】
① 透明で硬質だが、可塑剤を加えることにより軟質化ができる。可塑剤とは良くなじむが、可塑剤の種類と量によりコンパウンドの諸性質は著しく変化する。
② 比重は1.4で比較的大きい。屈折率1.51、Tgは70~85℃である。
③ 酸素指数は40~45%でそれ自体難燃性である。
④ 電気絶縁性が良好である。誘電率、誘電正接が大きく、高周波溶着ができる。
⑤ 耐候性に優れる。
⑥ 酸素などの気体透過率が比較的小さい。
⑦ Tgが常温以上なので、低温での衝撃強度が小さい。このためMBS樹脂、ABS樹脂、塩素化ポリエチレンなどをブレンドして耐衝撃性を向上させる。
⑧ 軟質PVCの耐スクラッチ性(耐傷つき性)はプラスチックの中で際立って優れている。
⑨ 硬質は分子量が小さく、熱安定性が悪い。軟質は分子量が大きい材料を用いる。
⑩ 酸、アルカリに耐える。ケトン類、エステル類、芳香族炭化水素系の有機溶剤に膨潤・溶解する。
⑪ 250℃以上に加熱すると急激に分解が進行する。加熱により、脱塩酸を起こし、黒化する。

【新製品への応用と主な用途】

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