~クリックケミストリーの歴史、1,3-双極子付加環化、クリックケミストリーを用いた高分子合成、リビングラジカル重合との組合せ、高分子の機能~
受講可能な形式
趣旨
「クリックケミストリーと生体直交化学の発展」に対して3名の研究者が2022年のノーベル化学賞を授与しました。生体分子の化学合成を精密に制御できれば効率的な創薬が可能になるため大変意義深い成果です。一方で、クリックケミストリーの概念は多岐にわたり、新材料、特に高分子材料の創製においても非常に重要なものとなっています。
そこで、本セミナーでは、クリックケミストリーの歴史と具体的な化学反応について紹介した後、それらの反応を使って高分子材料を合成する方法について概説します。さらに、得られた高分子材料の機能をもとに、新しい材料の設計指針と応用例について説明します。既存の研究分野に直接利用できる概念であるため、材料開発のスピードが向上すると期待されます。
受講対象者
材料や化学メーカーの方、業務上、高分子・樹脂等を取り扱っている方などが主な対象ですが、本セミナーのテーマに興味がある一般の方の受講も歓迎します。
日時 | 2024年5月24日12:30~16:30 |
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アーカイブ視聴 | 2024年5月31日~2024年6月14日 |
講師 | 道信 剛志(東京工業大学 教授) |
講師略歴 | 2003年3月 早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
注意事項 |
※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。 ※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。 |
プログラム
1.クリックケミストリーとは
1) クリックケミストリーの歴史
2) クリックケミストリーの定義
3) アルキンとアジドの1,3-双極子付加環化
4) Cu触媒を使用した1,3-双極子付加環化
5) Ru触媒を使用した1,3-双極子付加環化
6) 歪んだアルキンを使用した1,3-双極子付加環化
7) ニトリルオキシドを使用した付加反応
8) チオールの付加反応
9) Diels-Alder反応
10) その他のクリック反応
2.クリックケミストリーを用いた高分子合成
1) 重付加の基礎
a) クリックケミストリーによる重付加
b) クリックケミストリーによる単分散高分子の合成
2) 高分子反応の基礎
a) クリックケミストリーによる高分子の機能化
b) クリックケミストリーによる架橋反応
3) 多分岐高分子
a) クリックケミストリーによるデンドリマーの合成
b) クリックケミストリーによるハイパーブランチポリマーの合成
4) リビングラジカル重合との組合せ
a) ブロックポリマーの合成
b) 直交反応性を利用した高分子合成
c) 星型ポリマーの合成
d) 環状ポリマーの合成
3.高分子の機能
1) イオン認識
2) 金属接着性
3) 生体分子の化学修飾とバイオイメージング
4) 架橋構造体の作製
5) 自己修復材料
6) 交互積層膜
7) 光電子応用
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。