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NMR法による高分子材料の構造・ダイナミクス解析と物性評価

~固体NMR法の基礎―はじめに知っておきたいこと、固体NMR法で二次および高次構造,ダイナミクスを解析する、局所分子運動の解析例、高分子の構造と物性を結び付ける、材料中の異分子の存在状態・拡散性の評価―磁場勾配パルス(PFG)法の利用~

ゴムタイムス社

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趣旨

 核磁気共鳴(NMR)法は高分子の分析になくてはならない方法の一つですが、今なお発展を続けており、関連知識の獲得は際限がなく、且つ専門レベルも決して低くありません。したがって、スキルアップに不安や戸惑いを覚える方もおられることでしょう。

 本セミナーでは、化学構造を決定するためのNMR測定のノウハウではなく、“材料”としての性質・性能を評価するための“構造・ダイナミクス解析と物性評価”に関して幅広く解説します。分析業務や素材開発に携われている方にとって役立つトピックスの紹介です。NMR測定を行う上での重要事項や条件設定に関する基礎知識、NMRスペクトルの見方と解析方法に関する基礎知識、高分子材料の構造特性と物性との相関に関する基礎知識などが得られます。

受講対象者

常時NMR分析に携わっている方や、高分子材料の分析・評価・開発などに関わっている方。NMR法に無縁だったがこれから関わる可能性のある方や初心者の方も歓迎します。

日時 2024年6月27日10:30~16:30
アーカイブ視聴 2024年7月4日~2024年7月18日
講師 吉水 広明(名古屋工業大学大学院 准教授 工学博士)
講師略歴

1991年3月に東京工業大学 高分子工学専攻 博士課程を修了し、工学博士号を取得。
同年4月より名古屋工業大学に着任し、現在に至る。

2008年から2年間 高分子学会のNMR研究会 運営委員長を務める。

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む
注意事項 ※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。
※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。

プログラム

1. 固体NMR法の基礎―はじめに知っておきたいこと
 1-1 核スピンとは?
 1-2 ラジオ波パルス照射後の核スピンの振舞い―緩和時間T1とT2
 1-3 固体試料に特有な核間相互作用のはなし①―双極子-双極子相互作用
 1-4 固体試料に特有な核間相互作用のはなし②―核間で磁化エネルギーの貸し借りができる
  1-4-1 交差分極(CP)法
  1-4-2 スピン拡散現象の利用
 1-5 固体試料に特有な化学シフトのはなし―化学シフト異方性
 1-6 固体NMR用プローブ(NMR信号検出器)の種類
 1-7 NMR法で得られる実験データとそこからわかることの概観―まとめに代えて

2. 固体NMR法で二次および高次構造,ダイナミクスを解析する
 2-1 高分子の二次および高次構造,動的構造とは?
 2-2 化学シフト値と高次構造
 2-3 動的構造評価による結晶化度の推定
 2-4 スピン拡散とポリマーブレンド等におけるモルホロジー解析
 2-5 化学シフト異方性と配向構造の解析
 2-6 結晶構造の解析例
 2-7 局所分子運動の解析例

3. 高分子の構造と物性を結び付ける
 3-1 材料中の異分子の存在状態・拡散性の評価―磁場勾配パルス(PFG)法の利用
 3-2 ガラス状態の自由体積部分に関する評価―129Xe NMR法の利用
 3-3 高分子材料の気体拡散特性をNMR法で調べる

<本セミナーのキーワード>
高分子材料の構造とダイナミクス特性,固体NMR,化学シフト,核間相互作用,緩和時間

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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