福島ゴム 省エネ取組で局長賞

2013年02月28日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業の製造子会社である福島ゴム株式会社は、再生可能エネルギーの利活用や省エネルギー推進の優良事例が対象となる、2012年度「エネルギー管理優良事業者及び同功績者表彰」(主催:経済産業省東北経済産業局)における「エネルギー管理優良工場」として東北経済産業局長賞を受賞した。
 同表彰は、エネルギーの使用合理化(省エネ)を目的として、先進的な取り組みや他の模範となる実績を有する事業者・工場・事業場、積極的にエネルギー管理の普及活動に取り組んだ個人を表彰する制度。
 福島ゴムは、省エネの取り組みとして、(1)「蒸気廃棄ドレン有効利用による燃料使用量の削減」、(2)「圧縮空気漏れ点検・エアコンプレッサー運転見直しによる電力量の削減」という、従業員から提案された2つのテーマを軸にその改善活動をすすめてきた。
 その結果、(1)では、ゴム製品の成型・加硫工程において発生する廃熱を工場内の暖房用蒸気として循環・再利用することで、年間約10kl(原油換算)の工場内暖房用燃料の削減を実現し、また、(2)では、生産工程での圧縮空気漏れ箇所の点検・改修と昼夜間での圧縮空気使用量の管理によってエアコンプレッサー運用台数を削減したことから、年間約237MWhの使用電力量を削減した。
 同社では、このような従業員主体による全員参加の省エネへの取り組みが受賞につながったとしている。

福島ゴム・渡部雅人社長 (左)

福島ゴム・渡部雅人社長 (左)

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