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朝日ラバー ミツフジ・埼玉大と共同で簡易な睡眠検査用システム開発へ

2017年06月20日

ゴムタイムス社


 朝日ラバーは6月20日、ミツフジ・埼玉大学と共同で、簡易に睡眠ポリグラフ(PSG)検査が可能な着衣型のウェアラブルシステムの開発を始めたと発表した。これにより、睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者のスクリーニング検査の普及や、早期発見・早期治療の促進に貢献する。

 SASの症状を自覚していない洗剤患者数が多いことから、対策としてPSG検査の早期受診が奨励されているが、医療機関での検査は泊りがけであることや、高額な検査費用がかかるなどの課題がある。簡易的に検査できるパルスオキシメトリ法やフローセンサ法によるスクリーニング検査があるが、データ収集の精度などに課題がある。

 そこで、呼吸波形を計測できるウェアラブルシャツとの組み合わせにより、簡易にPSG検査が可能な着衣型のウェアラブルシステムを開発する。正確・簡易に心電図や呼吸情報を収集するため、導電繊維を用いた着心地の良い素材に、胸や腹のふくらみに密着させたり、体の動きによる伸縮などの変位に対応できるゆがみセンサを取り付ける。

 ミツフジは素材からクラウドシステムまで、IoTウェアラブルデバイスのトータルソリューション「hamon」を提供する企業。導電性を保ちながら繊維として軟らかい質感と柔軟性を持つ、独自開発の銀メッキ導電性繊維「AGposs」により、さまざまな部分に衣類と同化させて生体情報を取得するための電極や配線を配置することができる。

 この技術は、これまでにも心電波形計測の電極や配線目的として着衣型ウェアラブルデバイスで用いられている。こうした技術を用いて、呼吸運動を計測するためのゆがみセンサを組み込んだウェアの開発を担当する。

 朝日ラバーはゴムとゴムまたは樹脂・金属との接合で、接合面の特殊な表面処理と加圧により、従来の接着工程のような高濃度の接着剤塗布や高温・高圧を必要としない独自の分子接着・接合技術を活かして、銀メッキ導電性繊維に男性素材を強固に被覆することができる。その弾性素材に導電性ゴムを採用することで、抵抗値変化を一定に保つ軟質素材で被覆した伸縮性銀メッキ導電性繊維電極との複合構造体の開発を担当する。

 埼玉大学は、着衣型ウェアラブルシステムを用いた簡易SASスクリーニングシステムの性能評価と最適設計を行う。

 6月下旬から来年2月まで試作作製・データ取得・基礎技術確定・サンプル作製を行い、3月から再来年3月まで現場などでの実証データ取得・手直し調整、19年4月から販売開始を予定している。

 共同開発は、今年度の埼玉県新技術・製品化開発費補助金事業に採択されている。