朝日ラバー 医療用ゴム製品を量産化

2013年06月03日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーは5月30日、決算説明会を開き、2014年3月期連結決算業績見通し及び今期の経営方針を発表した。横山林吉社長が前期決算概要を説明した後、6月に社長に就任する伊藤潤副社長が今期の業績見通しを発表した。
 同社の前期(2013年3月期)決算は利益率の高い卓球ラケット用ラバーのスポーツ用ゴム製品、点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓の医療用ゴム製品の顧客の在庫調整により受注が減少し、売上高47億8900万円、前期比4・4%減、営業利益1億3500万円、同44・3%減の減収減益となったが、今期業績予想については売上高53億円、前期比10・7%増、営業利益2億5000万円、同84・5%増、経常利益1億9500万円、同39・8%増の増収大幅増益を計画している。
 「工業用ゴム製品事業では自動車向けのASA COLOR LEDの単価の影響で売上げが5%ほど減少する見通しであるが、一般照明市場への拡販、RFIDタグ用ゴム製品の受注が前期比ほぼ倍増するほか、スポーツ用ゴム製品の受注が回復してきていることで、売上高は前期比9・9%増の増収を見込んでいる。医療衛生用ゴム事業は前期減少した点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓が回復していることに加え、今期下期から量産を開始するプレフィルドシリンジ向けガスケットの増加を見込み、前期比13・5%増の増収を見込んでいる」(伊藤潤副社長)。
 今期最終年度を迎える中期経営計画の業績目標として、同社では連結売上高62億円、営業利益4億円、経常利益3億円を目指してきたが、最終年度の今期の業績予想は目標を下回る見込みとなった。
 このため今期の経営方針として成長のための経営基盤の整備と確立を掲げ、照明関連事業の自動車向け製品では車載用新タイプLED開発、投入による用途開発・拡充、医療関連事業では新規製品の量産立ち上げ、機能製品関連事業ではRFIDタグ用ゴム製品の増産、価格対応力の強化、マイクロTAS製品の量産化を主眼に置いている。
 これら事業戦略達成のため今期設備投資は医療用ゴム製品事業で下期量産予定のプレフィルドシリンジ向けガスケットの増産設備の導入で約1億900万円、機能製品事業では前期からスタートしているマイクロ流体デバイスの増産設備で約2億6000万円、中国・東莞工場では機能製品事業の自動車用ゴム製品の量産設備の導入で約5000万円、総額で約5億円の投資を計画している。

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