【ホース特集】 十川産業 東日本での販売強化 東南アジアに新販売拠点計画

2012年11月02日

ゴムタイムス社

東日本での販売強化 東南アジアに新販売拠点計画

十川産業

 十川産業㈱の今期の業績は、上期(4―9月)は前年同期比95%と若干の減収見込みであるが、海外現地法人における現地取引の関係で、予算対比では計画通りに推移した。
 本年度の事業展開は、東北地域における復興需要を含めて、関東市場での拡販戦略を推進している。注力商品は「MEGAサンブレーホース」。内径4~50㍉品の最高使用圧力を規格変更して性能をアップさせ、従来品と同価格で販売を開始、安全性や信頼性の向上から市場で高い評価を得ている。工場や機械の給排水をはじめエアー配管、土木・建築現場での給排水に適した工業用ホースで、十川産業では「耐圧ホースの常識が変わる」をセールスポイントに拡販している。
 地域的な販売戦略では、各都道府県別の販売量を分析、汎用品販売比率の低い地域での販売に注力し、全体的な増加を図っている。
 京都工場は今年8月に耐圧ホースにおいて、完全無人化を実現するラインを構築、総合的なコスト低減と生産性向上を図った。
 海外展開では、上海工場で10月からテトロンホース、スプリングホース、エアホースの現地生産を開始する。現地生産化により販売拡大並びに上海十川ブランド商品の販売拡大を目指す。
 上海十川の前期(11年12月期)の業績は売上高6億5000万円であったが、今期は現地生産の効果も含め、約7億円の売上高を計画している。
 今後の事業展開については、拡大する東南アジア市場への対応として、13年をメドに東南アジアに販売会社を設立、その1年後には上海工場に次ぐ2番目の生産拠点を確保する考え。
 同社では「中国の労働事情は人件費が高騰しており、年率10%以上の上昇が見込まれる。また、尖閣問題を契機に日中関係に不安感が高まり、それがどのように収束するか、長期化すれば深刻な問題となる」とする。

(2012年10月15日紙面掲載)