【ホース特集】 十川産業 耐圧性能が更に向上

2012年04月02日

ゴムタイムス社

差別化を推進 MEGAサンブレーホース拡販

 十川産業㈱は今春、樹脂ホースを中心とした全製品の価格修正を実施するなど、適正な収益確保に努める営業を強化、機能商品の拡販と合わせて今期の業績拡大を目指す。同社は固定費を含め、あらゆるコスト削減に努めてきたが、原材料の価格上昇によるコスト事情の悪化は自助努力の限界を超え、価格改定が不可避であると判断した。
 国内での注力商品としては高耐圧の「MEGAサンブレーホース」などがある。工場や機械の給排水、エアー配管、土木・建築現場での給排水に適した工業用ホースで、同社では「耐圧ホースの常識が変わる」をセールスポイントに拡販する。
 この「MEGAサンブレーホース」は内径4~25㍉品が1・0Mpa以上に耐圧性能が向上しており、使用温度範囲はマイナス5度~プラス60度。水、油(燃料油は不可)などの流体に適し、高弾性樹脂を使用、ナチュラルな色合いで流体確認が容易。
 同社はグローバル展開にも注力しており、2002年に洗濯機用給水・排水・バスポンプ部材の樹脂ホース生産を行う「上海十川橡塑制品有限公司」を設立し、第3工場まで拡張して販売を伸ばしている。2010年12月期業績で累積赤字を一掃、黒字転換を果たした。収益増大の勢いは継続しているという。
 なお、上海十川は昨年、創業8周年を迎えたが、これを記念して記念式典を開催した。取引先日系企業の代表や従業員、十川産業の役員ら総勢100名が出席して現地法人の成長・発展を祝った。
 上海工場は、洗濯機排水ホース、バスポンプホース、給水ホース、流し台ホースをはじめ耐圧ホース、ガーデンホース、ウレタンチューブ、ホース用金具、樹脂部品などを生産している。 
 現在、同社が進めている営業展開は、汎用品を含めた工業品セグメントでの製品見直しで、マイナーチェンジやフルモデルチェンジなどで他社との差別化を図る方針。また、新たな事業戦略としては、継手メーカーとの提携で自社のホース製品に最適な継手商品の販売も開始する計画。
 国内市場については、需要回復が見られるものの、その力強さは乏しいとみており、厳しい環境となると予測している。日系企業の海外生産の増大や更なる進出シフト、さらには可塑剤やレジンなど樹脂原材料の価格高騰によるコスト圧迫の強まり、家電製品の消費者の購買マインドの低下などが主な理由だ。
 こうした中で、同社は金属商品やゴムホース分野からの代替需要に期待する。耐熱・耐圧、耐薬品性の向上を実現する商品の開発や内面フッ素など複合多層管の開発で需要開拓を進める。(2011年11月28日紙面掲載)