【ホース特集】 十川ゴム 「バイオ燃料ホース」注力 新商品で顧客開拓

2012年11月02日

ゴムタイムス社

「バイオ燃料ホース」注力 新商品開発で新たな顧客開拓

十川ゴム

 十川ゴムの産業用ホースの現状は、昨年震災影響もあり、自動車産業や住宅設備産業向けが大きく下落したが、油圧機器産業用、土木建築産業用は、建機などの好調により増加し、またプラント用、洗浄用なども伸びた。しかしながら「家電メーカーなどユーザーの生産海外シフトの加速化による全体的な国内市場の縮小は否めない」としている。
 経営課題は、生産効率を上げ、コスト競争力を強化し、海外からの流入品に負けないもの造りを心がけるとともに、製品仕様や性能についても顧客ニーズを大切にしたもの造りを行い、顧客が望む製品開発を進める方針。
 具体的には柔軟性の改善や寿命の延長、ゴム・樹脂複合による性能アップ、耐熱性アップ、消音設計など細かな点までその内容を精査し、新製品開発を行うことで新たな顧客の確保を図る。
 新製品開発動向に関ては、昨今の環境志向の中で需要が期待できる「バイオ燃料ホース」に注力している。建機関係の海外需要などを中心に実績が増加、今後更なる水平展開を狙う。具体的な開発スタンスは研究開発部、工場技術、営業企画だけでなく営業担当および本社営業管理部門も含めて全社一体となって顧客からの提案を受けた案件を迅速に対応、情報の共有化を図りつつ新たな製品開発を進めていく。
 新製品・新技術は「迅速・的確」に加えて「見えない問題点の解決」が重要であると考えている。設計・計画段階においてデジタルエンジニアリングを活用した提案活動も積極的に行っている。これにより、構造解析や仮想試験、3Dプリンターを使用した簡易試作より機能性・安全性・生産性などの後工程での問題を開発者にフィードバック、全体的なコストダウンを実現することも可能となる。
 ホース類の製品は非常に種類も多く、昨年より50~60種類あるカタログを総合カタログ、高圧ホース、バンドレスホース、ゴムシートの4つに集約し、ホームページでもこれら4種のカタログをウェブカタログ化した。同社では更に8月末に「サイト内検索」機能と「条件でホースを探す」機能を追加改定した。
 販売支援ツールとしてはゴム・樹脂製品に関する知識集として「サポートブック(A4版)を、また全製品をハンディタイプの冊子(A5版)にまとめたセールスハンドブックも7月に完成、顧客の営業担当の販売支援を行っていく。
 こうしたツールを駆使すると同時に、業務を含めて全員営業体制を謳っており「チーム十川」として業績アップに積極的に取り組んでいく。

(2012年10月15日紙面掲載)