【ホース特集】 クラレプラスチックス 伊吹工場の新開発棟が完成

2012年11月02日

ゴムタイムス社

伊吹工場の新開発棟が完成 複合ホースなどの研究着手

クラレプラスチックス

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 クラレプラスチックス㈱は、かねてから建設中であった伊吹工場の新事務所、新開発棟を8月末完成させ、9月3日竣工式を無事終了した。同新開発棟において10月以降より本格的な研究開発に着手する。
 「新開発棟では、次代を担う商品群の開発をメインに行うが、現在進めている複合ホースの開発、試作にも注力する」(同社)としている。
 上期は、半導体・液晶分野の工場向けダクト等が昨年以降落ち込み、業績は若干厳しいものとなった。特にサクションホースは設備投資低減の影響などから弱含みで推移した。しかしながら、住宅用換気ダクトは新規販売ルート開拓の成功などにより伸びており、特にクリーンフレキ「NW型」は、東北地域などの仮設住宅用の給湯器関連で順調な伸びを示した。
 下期の事業展開については、住宅機器のシステムメーカーと取組みを強化し冷暖房用ダクトなどのセット販売をはじめ、排水促進導水パイプ「クラドリップ」、静電ホース「DS―3」、耐油・耐寒用ホース「ブルーライン」などの開発品の販売に注力する。
 「クラドリップ」は、砂や土、コンクリート、モルタルなどの浸透水(雨水)を確実に排水促進させる導水パイプ。毛細管現象を兼ね備えており、フレキシブルに編組された中空構造が構造物内の熱膨張差を緩和し、「クラドレン」を進化させたハイブリッド製法により、巻き癖がないのが特徴。施工後は優れた吸水・排水性を発揮し、構造物の長寿命化とメンテナンスの向上に貢献する。橋梁などの床版に埋設することで、腐食の原因となる雨水の滞留を防ぐ。金属製パイプの場合には懸念される電位差による腐食も発生しない。
 「静電DS―3」は、帯電防止配合により静電気帯電防止効果に優れ、明暗コンストラクト効果で軟質部が透明なため輸送物の確認がしやすいなどの特色がある。主な用途は樹脂ペレット類向け、各種粉・粒体の輸送、帯電防止配管向けなどの用途への展開を図る。
 「ブルーライン」は「ネオホーマー6型」に比べて2倍の耐油性を有し、硬質芯オレンジとの使い分け(色分け)が可能。特殊配合であり、低温時の柔軟性に優れ、補強繊維入りのため耐圧性能にも優れる。油類の送水・吸水やデリバリー・サクション用として最適で、このほかバキュームダンパー車のサクション用途、甲洗浄用、魚類の吸・圧送用などの需要に期待される。

(2012年10月15日紙面掲載)