西川ゴム 営業利益が黒字転換へ コスト低減活動が寄与

2012年08月08日

ゴムタイムス社

 西川ゴム工業の第1四半期連結決算は、売上高169億8600万円、前年同期比27・0%増の増収となり、収益は営業利益12億7300万円、経常利益13億7900万円と黒字転換が図られた。四半期純利益は8億5400万円。

 同社グループを取り巻く環境は、東日本大震災の復興需要から国内需要が堅調に推移し、緩やかに回復方向に向かいつつあるものの、欧州債務問題や中国経済の減速など、世界経済が減退傾向であることに加え、円高の長期化など、先行き不透明な状況で推移した。自動車部品業界においては、国内自動車メーカーによる生産体制の回復やエコカー補助金による自動車販売の伸びなどもあり、前年同期を上回って推移、増収増益となった。

 〈自動車用部品〉
 自動車の生産が震災の復興需要やエコカー補助金の効果などにより堅調に推移したことから、同事業の売上高は159億5000万円で同29・8%増。利益についても、売上高の増加やコスト低減などにより、営業利益は11億4800万円となった。

 〈一般産業資材〉
 住宅メーカー向けおよび土木関連製品などの一般産業資材はほぼ横ばいとなり、売上高は10億3600万円同4・9%減となったが、コスト低減活動により、営業利益は1億2400万円同62・2%増の増益となった。

 通期の連結業績は、売上高が660億円、営業利益が40億円、経常利益が41億5000万円、当期純利益22億円を見込んでいる。

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