櫻護謨の4~6月期 工業用品事業堅調で増収増益

2016年08月09日

ゴムタイムス社

 櫻護謨の2017年3月期第1四半期連結決算は、売上高は17億4700万円、前年同期比0・9%増、営業利益は5400万円(前年同期は2800万円の営業損失)、経常利益は5000万円(前年同期は3400万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2500万円(前年同期は3400万円の純損失)となった。

 セグメント別に見ると、消防・防災事業では、3年目となる消火栓ホースの交換需要が減少傾向となったものの、防災車輌の販売増により売上高は5億9500万円、同3・9%増、営業損失は4800万円(前年同期は4200万円の営業損失)となった。

 航空・宇宙部門では、P―1/C―2などの大型機向け部品やF―7エンジン部品の販売が当第1四半期は低調だった一方、民間機向けゴム部品の納入などは増加した。工業用品部門ではタンクシールの国内需要が回復するとともに、インフラ向け防水工事が増加した。その結果、航空・宇宙、工業用品事業の売上高は10億3000万円、同0・9%減、営業利益は1億4800万円、同45・3%増となった。

 不動産賃貸事業は、売上高が1億2100万円、同期比1・4%増と順調に推移し、前第1四半期の笹塚商業施設リニューアル工事に関する修繕費の影響がなくなったことにより、営業利益は3400万円(前年同期は1000万円の営業損失)となった。

 通期の連結業績見通しについては当初見通しから変更なく、売上高98億円、前期比6・2%減、営業利益8億6000万円、同0・5%増、経常利益8億1000万円、同7・4%減、親会社株主に帰属する当期純利益5億円、同16・9%減を見込んでいる。

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