ブリヂストン 「W―BRIDGE」が研究委託先を募集

2014年04月02日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは4月1日、同社と早稲田大学が連携して設置した研究プロジェクト「W―BRIDGE」が、2014年度の研究委託先の募集を開始したと発表した。
 応募された案件の中からW―BRIDGEの運営組織が選考を行い、研究活動に対する支援先を決定する。今回の募集は2008年にプロジェクトを開始して以来7度目。なお、現在は2013年度の委託研究を行っており、活動終了後には報告会を実施し報告書を発行する予定。
 同プロジェクトでは、同社が指定した4つの領域について、大学と一般の人々が連携して取り組む環境研究課題を募集している。今回の募集でも前回と同様、重点テーマを設定し、委託額の50~65%を重点的に配分することで、本業で環境活動に取り組んでいくという同社グループの「環境経営」に資する研究活動の深化を図っていく。
 対象となる研究活動は、同社が指定した「企業や生活者がともに自然と共生していく方法を考える」「資源を大切に使い循環させる仕組みを、生活者とともに考える」「2050年の視点からCO2を減らす方法を、生活者とともに考える」「環境保全の知見や手法を世界にひろげ、次世代とともに学ぶ方法を考える」の4つの領域の中から研究課題を選定し、その課題を解決するための研究活動計画を提出する。
 重点テーマは「天然ゴム生産及びゴム農園周辺環境のサステナビリティ」「生物多様性に関する評価手法の研究と実践~地域に根ざした民産学連携アプローチ~」の2点。重点テーマへの応募は対象となる研究・活動で定義した4領域の少なくとも一つに該当していることが条件となる。
 委託期間は2014年7月1日から2015年6月30日まで。委託費用総額は2200万円(全採択案件の総額で、個々の案件に対する委託額は個別に決定する)
 応募資格は、4つの領域いずれかにおける環境問題に取り組まれているグループ及び団体(営利組織は除く)。但し、早稲田大学、または募集要項に記載の対象校に所属する常勤の教員/研究員と連名で応募することが必須条件。なお、応募の際には、常勤教員/研究員を代表者とすること。募集要項はW―BRIDGEウェブサイト(http://www.w-bridge.jp/)からダウンロードが可能。
 応募方法は、W―BRIDGE事務局宛て(w-bridge@list.waseda.jp)に請求者の氏名、所属組織の名称および住所、連絡先(電話番号、Eメールアドレス)を記入の上、メールの件名にW-BRIDGE資料請求と記して資料を請求のこと。応募締切は5月20日 午後6時必着。
 選考は、W―BRIDGEに設置された審査委員会の審査結果に基づき、W―BRIDGE運営委員会が総合的な判断により決定する。採択案件は10件程度を予定。選考結果は2014年6月下旬までに、各応募者に文書にて連絡予定。
 早稲田大学とブリヂストンは、このプロジェクトで得られた成果については、内容を吟味し、多くの人々に活用してもらえるように情報を公開していく予定。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー