横浜ゴム 中国ORタイヤメーカーに技術供与

2012年08月02日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは2日、中国のOR(建設車両用)タイヤメーカー山東興達輪胎有限公司に対し、ORラジアルタイヤに関して技術供与を行うと共に、山東興達輪胎が製造するORラジアルタイヤを横浜ゴムがオフテイク(一定量引取り)することで基本合意したと発表した。

 技術供与は2012年夏以降、オフテイクは2013年後半から開始する予定。オフテイクするタイヤサイズは25インチ以上のラジアルタイヤとし、本数、期間などは今後詳細を詰めるが、全量をヨコハマブランドとして世界で販売する計画。
 ダンプトラック、ホイールローダーなどに装着されるORタイヤは、世界的な資源開発の活性化を背景に旺盛な需要が続いているが、高品質で信頼性の高いORタイヤを製造できるタイヤメーカーは限られている。
 同社はORタイヤメーカーとして世界的に定評があり、需要が旺盛な49インチの大型ラジアルタイヤの開発もほぼ終了し、より一層の販売攻勢を計画している。こうした中、山東興達輪胎との提携は、設備投資の負担なく短期間で供給量を拡大できるメリットがあるとする。一方、山東興達輪胎にとって同社との提携は、品質向上と安定的操業面でメリットが生まれるとしている。

 山東興達輪胎は2005年に設立されたORラジアルタイヤの専門メーカー。山東省東営市に最新設備を備えた大型工場を保有し、輸出向け製品を中心に生産販売を行っている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー