ランクセス フランスタイヤ用ゴム製造拠点に投資

2012年06月07日

ゴムタイムス社

 ランクセスは、フランスのポートジェロームにある高性能ゴム製造拠点に投資することを発表した。 ランクセスは同拠点の生産性とエネルギー効率を向上するため2015年までに3000万ユーロを投資する予定。ポートジェローム拠点では、主に「エコタイヤ」に使用される高性能ゴムのネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-PBR)とソリューション・スチレン・ブタジエンラバー(SSBR)を製造している。

  ランクセスCEOであるアクセル C. ハイトマンは、「ポートジェローム拠点の高性能ゴム製造は、ランクセスのグローバル戦略において重要な役割を担っている。ランクセスは革新と技術で世界的なメガトレンドをサポートしており、同拠点で特に力を入れているのが持続可能なモビリティに向けたソリューションです」と式典でコメントした。

  ポートジェローム拠点の現在の年間製造能力は14万トン。さらにランクセスは約2億ユーロを投じ、シンガポールにNd-PBRの新プラントを建設する。この新プラントは2015年に稼働開始予定。

 Nd-PBRは主に「エコタイヤ」のトレッドとサイドウォールに使用され、その他のタイヤ用ゴムと比較して、転がり抵抗低減のさらなる実現を可能にする。また、優れたタイヤ耐摩耗性を備え、車の安全性と耐久性の向上に重要な役割を果たしている。SSBRは主に「エコタイヤ」のトレッドコンパウンドに使用され、転がり抵抗を低減し、ウェットグリップ性能を向上させる。「エコタイヤ」は、SSBRとNd-PBR両方を含むゴム配合により、それぞれの性能を最大に確保することができる。

 

 

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