売上過去最高も減益に 住友理工の4~12月期  

2019年01月29日

ゴムタイムス社

 住友理工の2019年3月期第3四半期連結決算は、 IFRS基準による売上高が3504億2900万円で前年同期比2・8%増、事業利益は73億7900万円で同8・4%減、営業利益は68億2000万円で同13・8%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は17億3600万円で同36・4%減となった。売上高は第3四半期累計として過去最高となった。

 セグメント別では、自動車用品は、売上高が2970億円で同2・6%増、事業利益は61億円で同4・0%増だった。

 国内は軽自動車の生産台数増加を背景に増収。アジアは第3四半期に中国で自動車生産減速の影響を受けたものの、上期の売上が好調だったことにより第3四半期累計期間では増収となった。 米国は新車販売減速やメキシコ洪水の影響を受けたが、新製品拡販などで増収だった。 南米はアルゼンチン自動車市場縮小の影響で第3四半期に売上が減速した。 欧州は新排ガス試験法 (WLTP) 導入による自動車生産減少の影響で減収となった。

 一般産業用品は、売上高が534億円で同4・3%増、事業利益は13億円で同41・2%減だった。

 インフラ分野では、中国におけるインフラ投資拡大により建設・土木機械の需要が増加し、高圧ホースが増収となった。 エレクトロニクス分野のプリンター向け機能部品は、需要減速のため減収。 住環境分野の制震ダンパーはビル向けが減収となった。

 通期予想は前回発表から下方修正し、売上高は4750億円で前期比1・5%増、事業利益は110億円で同14・5%減、営業利益は95億円で同22・1%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は20億円で同43・3%減を見込んでいる。

 売上高は中国、欧州、南米での自動車生産減速や一般産業用品の需要減少の影響により予想を減額。また、事業利益は売上減少による減益のほか、米国子会社などの生産性改善が想定より遅れていることなどから予想を減額した。

 

 

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