住友理工の4~6月期 一般産業用品の利益が3・9倍に 高圧ホースの販売増などで

2017年08月01日

ゴムタイムス社

 住友理工の2018年3月期第1四半期連結決算は、IFRS基準で売上高が1104億1800万円で前年同期比9・6%増、営業利益は28億9200万円で同13・9%増、税引前利益は26億9600万円で同16・2%増、四半期利益は9億8700万円で同6・5%減となった。

 セグメント別業績については、自動車用品の国内は自動車生産台数の増加により、売上高が前年の実績を上回った。

 北米では新車市場の減速から売上高はほぼ横ばいとなり、中国では主要顧客である日系自動車メーカーの生産が堅調だったことから売上高は増加。市場回復が続く欧州や、自動車生産台数の底入れが見られた南米でも売上高が増加した。

 この結果、自動車用品の売上高は933億5900万円で同8・0%増。セグメント利益はゴムや鋼材など原材料の価格高騰や、海外での人件費上昇などコスト増加の影響により、19億500万円で同15・9%減となった。

 一般産業用品については、エレクトロニクス分野ではプリンター・複写機市場の回復により、プリンター向け機能部品の販売が増加した。

 インフラ分野では、建設・土木機械向け高圧ホースが中国の公共投資の復調などにより増収となった。住環境分野では国内市場での地震対策ニーズの高まりから、住宅用制震ダンパーの売上高が増加した。

 以上の結果、一般産業用品の売上高は170億5900万円で同19・7%増、セグメント利益はプリンター向け機能部品や高圧ホースなどの販売増加が寄与し、8億8600万円で同3・9倍となった。

 通期の連結業績予想については、当初予想からの変更はなく、売上高が4250億円で前期比0・6%増、営業利益は145億円で同6・6%増、税引前利益は135億円で同1・5%増、当期利益は65億円で同25・1%増を見込んでいる。

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