藤倉ゴムの18年3月期 営業益30%増 産業用資材など好調

2018年05月15日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業の2018年3月期連結決算は、売上高が339億5800万円で前期比7・4%増、営業利益は22億5900万円で同30・1%増、経常利益は24億3300万円で同35・0%増、当期純利益は17億3900万円で同37・0%増となった。
 セグメント別では、産業用資材の売上高は218億1100万円で同9・8%増、営業利益は14億6400万円で同13・1%増となった。

 産業用資材のうち、工業用品部門は、国内市場が自動車、住宅機器、設備投資関連など総じて好調に推移した。特に住宅用LPガス機器の切換え期を迎え増産となったことにより、増収となった。 海外も中国やASEAN地区で高機能製品や安全、環境に配慮した製品のシェアが拡大しており、需要が増加した。

 制御機器部門は、液晶・半導体関連部品が好調に推移したほか、医療機器関連や産業機器向けについても好調を維持し、増収となった。

 電気材料部門は、公共事業の停滞の影響を受け減収となった。

 また、引布加工品の売上高は50億120万円で同3・7%減、営業利益は2億4700万円で同15・7増となった。

 引布加工品のうち、引布部門は、自動車用製品と特殊素材の薄膜シートが好調に推移し、増収となった。

 印刷材料部門は、海外市場で新製品の発売が遅れたものの、国内市場では高機能製品の拡販活動が奏功し増収となった。

 加工品部門は、舶用品を中心に拡販活動を続けたが国内外ともに大型案件が減少し減収となった。

 スポーツ用品の売上高は67億6900万円で同9・2%増、営業利益は9億8900万円で同45・7%増となった。

 スポーツ用品のうち、ゴルフ用カーボンシャフト部門は、17年9月に発売した「スピーダー・エボルーションⅣ」が国内外のプロゴルファーに使用され、ゴルフクラブメーカーの主要製品に多数採用されたこともあり、増収となった。

 アウトドア用品部門は、全体の需要は停滞気味だったが、キャラバンシューズや「ジャック・ウルフスキン」などの主力商品が下支えとなり前期並みの売上を維持した。

 その他セグメントは、売上高が3億6400万円で同3・6%増、営業利益は7500万円で同14・2%増となった。
 その他の物流部門は、荷主の業績好調に後押しされ好調を維持した。

 19年3月期の通期業績予想については、売上高が338億円で同0・5%減、営業利益は20億円で同11・5%減、経常利益は19億円で同21・9%減、当期純利益は15億円で同13・8%減を見込んでいる。

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