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タイヤ3社の1~12月期 円高響き減収減益

2017年02月20日

ゴムタイムス社


 タイヤメーカー4社のうち、ブリヂストン・住友ゴム工業・東洋ゴム工業の2016年12月期決算が発表された。原料価格が低位で推移したものの、円高の影響が大きく3社とも減収減益となった。タイヤ事業についても販売は好調あるいは堅調だったが、為替の影響で3社とも減収減益となっている。

 ◇ブリヂストン
 ブリヂストンの2016年12月期連結決算は、売上髙が3兆3370億1700万円で前期比12・0%減、営業利益は4495億4800万円で同13・1%減、経常利益は4325億3400万円で同14・7%減、当期純利益は2655億5000万円で同6・6%減となった。
 タイヤ部門では、日本では乗用車、小型トラック用タイヤ、トラック・バス用タイヤの販売本数は前年を上回り堅調に推移した。
 米州では、北米タイヤ事業で乗用車、小型トラック用タイヤの販売本数は前年を上回り堅調に推移したが、トラック・バス用タイヤの販売本数は、新車用の減少により前年を下回った。
 欧州では、乗用車、小型トラック用タイヤの販売本数は前年を上回り好調に推移し、トラック・バス用タイヤの販売本数は前年を上回り順調に推移した。
 中国・アジア・大洋州では、乗用車、小型トラック用タイヤの販売本数は前年を上回り好調に推移し、トラック・バス用タイヤの販売本数は前年を上回り順調に推移した。
 特殊タイヤについては、建設・鉱山車両用ラジアルタイヤの販売量は前年並に推移した。
 この結果、販売数量の状況に加え、円高の影響などもあり、売上高は2兆7657億7500万円で同12・9%減となり、営業利益は4147億1100万円で同12・3%減となった。
 多角化部門では、売上高が5857億1100万円で同7・8%減となり、営業利益は国内事業の利益減少の影響によって、348億1900万円で同21・8減%となった。
 17年12月期の連結業績予想については、売上高が3兆6300億円で同8・8%増、営業利益は4520億円で同0・5%増、経常利益は4330億円で同0・1%増、当期純利益は2800億円で同5・4%増を見込んでいる。

 ◇住友ゴム
 今期から国際財務報告基準(IFRS)を任意適用した住友ゴム工業の2016年12月期連結決算は、売上収益が7566億9600万円で前期比5・2%減、営業利益は732億8400万円で同17・8%減、税引前利益は700億9300万円で同21・2%減、当期利益は413億6400万円で同42・5%減となった。
 タイヤ事業の売上収益は、6484億4500万円で同5・0%減、事業利益は679億2400万円で同8・2%減となった。
 国内市販用タイヤは、夏タイヤではダンロップ・ブランドの低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズなどの拡販を推進。冬タイヤでは「ウインターマックス02」を全国的に早期展開したほか、11月の東日本の降雪影響もあって出荷が好調に推移したため、売上収益は前期を上回った。
 国内新車用タイヤは自動車生産台数が前期を下回ったため、売上収益は前期を下回った。
 海外市販用タイヤは、北米・欧州をはじめ中近東、アフリカ、中南米などで販売を伸ばしたが、円高の影響により、売上収益は前期を下回った。
 海外新車用タイヤはタイや南アフリカに加えて、昨年から納入を開始したブラジルで販売を伸ばした。北米・欧州でも引き続き海外自動車メーカー向けを中心に納入を拡大したことにより、販売数量は前期を上回ったが、円高の影響で売上収益は前期を下回った。
 スポーツ事業の売上収益は727億7200万円で同6・4%減、事業利益は円高による仕入コストの減少などにより、43億300万円で同63・3%増となった。
 産業品他事業の売上収益は354億7900万円で同7・8%減、事業利益は26億7300万円で同26・7%増となった。
 制振事業では住宅用制震ユニット「ミライエ」の販売が好調に推移し、年間目標である6千棟の販売を達成した。熊本地震の際には「ミライエ」装着住宅は1棟も倒壊せず、ユーザーから高い評価を受けた。
 17年12月期の連結業績予想については売上収益が8500億円で同12・3%増、営業利益は500億円で同31・8%減、税引前利益は486億円で同30・7%減、当期純利益は330億円で同20・2%減を見込んでいる。

 ◇東洋ゴム
 東洋ゴム工業の2016年12月期連結決算は売上高が3816億3500万円で前期比6・4%減、営業利益は493億1500万円で同22・2%減、経常利益は441億200万円で同22・4%減、製品補償対策費と製品補償引当金繰入額を特別損失として計上したことで、当期純損失は122億6000万円となった。
 タイヤ事業の売上高は3038億7800万円で同6・7%減、営業利益は454億500万円で同21・7%減となった。
 新車用タイヤは国内・海外ともに販売量・売上高が前期を上回った。
 国内市販用タイヤは夏タイヤ・冬タイヤの販売が好調に推移し、販売量は前期を上回ったが、売上高は前期並みだった。
 海外市販用タイヤについては、米国市場で、販売量は前期を上回った。欧州市場では、販売チャネルの整備・拡大を積極的に行うことで、販売量は好調に拡大。この結果、海外市場全体の販売量は前期を上回ったが、円高基調などにより、売上高は前期を下回った。
 ダイバーテック事業の売上高は775億300万円で同5・5%減、営業利益は37億7900万円で同4・5%減。
 17年12月期の連結業績予想については、売上高が3950億円で同3・5%増、営業利益は470億円で同4・7%減、経常利益は415億円で同5・9%減、当期利益は250億円を見込んでいる。

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