三菱化学と旭化成ケミカルズ エチレン設備を集約

2013年08月06日

ゴムタイムス社

 旭化成ケミカルズと三菱化学は2日、2016年春にも水島コンビナートで共同運営するエチレン設備を1基に集約すると発表した。
 両社は2011年4月から石油精製との連携も視野に入れた水島地区の競争力強化を目的に、共同出資による有限責任事業組合を設立し、両社がそれぞれ水島地区に保有するエチレンセンターをいずれか1基に集約するための検討を行っていた。
 今後、取り巻く事業環境が厳しさを増していくことが予想されるため、旭化成ケミカルズが所有する設備を廃止し、三菱化学の設備に集約する。
 運用はエチレン製造合弁事業体のもとエチレン設備を共同運用する。なお、エチレン製造合弁事業体の形態は今後の検討課題としている。
 今後は、両社での実現可能性の検討を今年度末までに終え、集約時期を含め実施について協議・決定する予定。
 検討の対象製品は、主製品としてのエチレン、プロピレン及び副産物としてのC4、分解ガソリン(C5、ベンゼン、トルエン、キシレン、C9などの混合物)、粗水素その他の副生ガス(メタン、エタン、プロパン)、ヘビーエンド。
 旭化成ケミカルズ株式会社水島製造所
▽所在地=岡山県倉敷市潮通3丁目13番地
▽製造所長=佐藤公
▽敷地面積=B地区約40万㎡、C地区約100万㎡
▽操業開始時期=1965年2月
▽エチレン生産能力=50万トン/年(非定期修理年)▽主要生産品目=基礎石油化学原料、石油化学製品、合成樹脂

三菱化学株式会社水島事業所
▽所在地=岡山県倉敷市潮通3丁目10番地
▽事業所長=大久保和行
▽敷地面積=約210万㎡▽操業開始時期=1964年7月▽エチレン生産能力=50万トン/年(非定期修理年)
▽主要生産品目=基礎石油化学原料、石油化学製品、合成樹脂、情報電子製品、電池材料製品

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