台湾TSRC SEBSの新プラント増設検討

2013年06月17日

ゴムタイムス社

ジャパン ケムテック 「TAIPOL」新グレードを投入

 台湾の合成ゴムメーカー、TSRC(旧台湾合成ゴム、本社=台北)はスチレン系水添熱可塑性エラストマー「TAIPOL SEBS」の需要増大に対応、中国での年産4万㌧規模の新プラントを建設すべくフィジビリスタディを開始した。
また、SISについても中国南通で年産2万5000㌧の新プラントの建設を進めていたが、このほど完工し7月から生産を開始する。
 TSRCは台湾(高雄)、中国(南通)およびタイにSBRおよびBRを合わせて45万㌧の生産設備を持つ合成ゴムメーカーのアジア最大手。スチレン系TPEのSBS、SISについては高雄工場で2万5000㌧、米国プラント(DEEXCOを買収)で6万2000㌧の生産能力を有する。水添のSEBSは高雄、南通プラントで合計4万㌧の生産規模。南通プラントでは2012年に年産1万5000㌧の生産能力増強が図られた。
 TSRCは2009年以降、積極的に合弁事業を拡大、SBSでは09年にロシアのメーカーに製造技術を供与したのをはじめ、2010年に入り、合成ゴムではJVによりESBRのインド製造拠点、ランクセスとの合弁によるNBRの中国拠点を構えたほか、2011年4月にはアメリカのDEXCO社を買収するなど、グローバル展開を加速させている。
 TSRCのスチレン系熱可塑性エラストマーはアジアだけでなく北米や欧州を含め、グローバル規模で販売、急成長を遂げているが、更にポリマー改質(コンパウンドを含む)、粘接着材(テープ/ラベル)及びフィルム用途の新グレードの開発を進めている。
 日本市場では化学製品のディストリビューター、ジャパンケムテック㈱(東京都港区台場)が「TAIPOL SEBS」の総販売代理店となっている。同社では「TSRCのSEBSは、既に世界市場で標準グレードとなっている設計であり、価格競争力に加えて安定供給性の面からも信頼を得ており、既存品からの代替を進め、国内シェアの拡大を目指したい」としており、TSRCが開発した新グレードのマレイン酸変性SEBS「SEBS―7131」を日本市場に投入した。