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リチウムイオン電池における電気化学インピーダンス分光診断・評価方法

~リチウムイオン電池の構成と電気化学的基礎、電気化学インピーダンス分光法、電気化学インピーダンス分光測定、電池内プロセスによるインピーダンス、リチウムイオン電池における電気化学インピーダンス分光診断の適用例~

ゴムタイムス社

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趣旨

 リチウムイオン電池は、モバイル情報機器や家庭用電源、自動車から鉄道、船舶、航空機まで様々な分野で広く採用され、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に向け、温室効果ガス排出削減と再生可能エネルギーの電力調整に寄与すると期待されている。しかし、さらなる普及を図るためには、性能向上や信頼性および安全性を含めた耐久性向上が必要であり、さらに資源循環のためのリサイクルやリユースも推進されている。そのため、電池の性能や劣化状態を適切に評価する方法が求められている。本セミナーでは、比較的簡便に実施可能な電気化学インピーダンス分光法を用いて、作動中の電池の充放電状態を包括的に解析・評価し、劣化診断する手法について解説する。

受講対象者

・電気化学インピーダンス分光法(交流インピーダンス法)の使い方を知りたい方
・リチウムイオン電池のその場(In-situ)測定に興味がある方
・リチウムイオン電池の特性向上・劣化検出に興味がある方
 など

日時 2024年7月11日10:30~16:30
アーカイブ視聴 2024年7月18日~2024年8月1日
講師 中島 裕典(九州大学大学院 機械工学部門 助教 博士(エネルギー科学))
講師略歴

1999 京都大学工学部 卒業
2004 京都大学大学院 エネルギー科学研究科 博士課程修了
2004 同 産学官連携研究員
2006 九州大学大学院 機械科学部門 助手
2008 同 機械工学部門 助教
2011 カリフォルニア大学バークレー校 客員研究員
2012 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 客員研究員
2011 日本機械学会奨励賞 受賞
2020 日本マリンエンジニアリング学会論文賞 受賞
2020 同 ロイドレジスター電気電子工学賞 受賞

受講料 45,000円/1名(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む
注意事項 ※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。
※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。

プログラム

1.リチウムイオン電池の構成と電気化学的基礎
 1)リチウムイオン電池の役割
(用途、エネルギー密度)
 2)電池の構成部材
(正極材料、負極材料、電解質材料)
 3)充放電プロセス
(電気化学反応、SOC、DOD、Cレート)

2.電気化学インピーダンス分光法
 1)電極反応とインピーダンス
 2)インピーダンスの数学的基礎
(交流、複素数、抵抗、コンデンサ、コイル)
 3)測定原理
(時間領域、周波数領域、フーリエ変換、伝達関数、線形性、SN比)

3.電気化学インピーダンス分光測定
 1)試験装置
(試験セル構成、電源装置)
 2)測定機器
(インピーダンスアナライザ、FRA法、FFT法)
 3)測定結果の解析方法
(インピーダンススペクトル、等価回路フィッティング、緩和時間分布(DRT)法)

4.電池内プロセスによるインピーダンス
 1)ファラデーインピーダンス
 2)拡散過程に伴うインピーダンス
(ワールブルグインピーダンス 等)
 3)多孔質電極におけるインピーダンス
(伝送線モデル 等)

5.リチウムイオン電池における電気化学インピーダンス分光診断の適用例
 1)電極スラリー作製状態と電池特性
 2)金属異物混入による内部短絡
 3)電池の充放電状態
 4)電池のカレンダー劣化とサイクル劣化

6.まとめ

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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