横浜ゴム 2013年モータースポーツ活動計画

2013年03月13日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは3月8日、2013年のモータースポーツ活動計画を発表した。
 ヨコハマタイヤ事業のグローバル展開の一環と位置づけ、国内外での幅広いモータースポーツ活動を通して、同タイヤの認知度向上を図っていく。また、自動車産業およびモータースポーツマーケットの成長発展・活性化に貢献していくとしている。主な活動計画は以下の通り。

▽FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)
 2006年からオフィシャルタイヤサプライヤーを努め、2010年からはオレンジオイル配合技術により優れたグリップ性能を維持しながら環境性能を高めたADVANレーシングタイヤを供給している。今年から契約をさらに3年間延長し、2015年まで10年連続の供給が決定した。今年は初開催のロシアラウンドを含め全12大会24戦が行われる予定で、日本ラウンドは鈴鹿サーキットで開催される。

▽SUPER GTシリーズ
 日本で最も人気のあるSUPER GTシリーズでは、昨年同様、GT500クラスでKONDO RACINGのNISSAN GT-RとLEXUS TEAM WedsSport BANDOHのLEXUS SC430をサポートする。海外のスーパーカーと日本のGTカーがしのぎを削るGT300クラスではADVANレーシングタイヤ装着車が4年連続でシリーズチャンピオンを獲得しており、5連覇を狙う。

▽GTレース
〈ADAC GT Masters〉
 同レースはドイツで最も人気の高い、FIA GT3レギュレーションのマシンで争われるスプリントレースで、ADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。
〈GT ASIA〉
 日本、マレーシア、中国、マカオを転戦するFIA GT3のスプリントレースに今年もADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。最終戦はマカオGTカップとして開催される。
〈その他〉
 アメリカの「IMSA GT3カップ・チャレンジ」やブラジルの「ポルシェGT3カップ・チャレンジ」など各国のGTレースをサポートする。

▽ラリー
〈FIAヨーロッパラリー選手権(ERC)〉
 今年から「インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ(IRC)」と統合した「ERC」に「Stohl Racing」から「SUBARU WRX STI R4」で参戦する新井敏弘選手とアンドレアス・アイグナー選手をサポートする。新井選手は2011年のIRCにADVANラリータイヤ×「SUBARU WRX STI R4」で参戦し、プロダクションカップのチャンピオンを獲得している。
〈アジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)〉
 今年も多くのチームにタイヤ供給しチャンピオン獲得を狙う。
〈全日本ラリー選手権〉
「ADVAN PIAA LANCER(ADVAN PIAA Rally Team)」を駆る奴田原文雄選手を擁し、JN4クラスのチャンピオン奪還を狙う。そのほか多くのチームをサポートし、各クラスでのチャンピオン獲得を狙う。

▽耐久レース
〈アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)〉
「Team West Alex Jobs Racing」とパートナーシップを組み、今年はフェラーリー458で参戦する。
 〈ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)/ニュルブルクリンク24時間レース〉
 ニュルブルクリンクで開催される耐久レースシリーズ(VLN)および24時間レースに参戦する。
〈マレーシア・メルディカ・エンデュランス・レース(MMER)〉
  8月29日~31日に行われる「MMER」ではADVANレーシングタイヤ装着車が2連覇を果たしており3連覇を狙う。
〈スーパー耐久シリーズ〉
  今年もADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。同レースは昨年GT3クラスが新設され注目が高まっている。

▽フォーミュラレース
〈マカオ・グランプリ〉
 今年60周年を迎える「マカオ・グランプリ」のメインカテゴリーである「フォーミュラ3」に31年連続でワンメイクタイヤを供給する。また「WTCC」をはじめ、併催されるそのほかのカテゴリーでも多数の車両が同社タイヤを装着する。
〈全日本F3選手権/ドイツF3選手権〉
 トップドライバーがハイレベルな戦いを繰り広げる両レースにADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。

〈その他〉
 国内の「スーパーFJ」やイギリスの「BRDC F4」などジュニアフォーミュラレースにタイヤ供給する。

▽スピード競技
〈全日本ジムカーナ選手権〉
「ADVAN A050」と、さらに進化した「ADVAN NEOVA AD08R」の高性能を武器に多くのクラスでチャンピオン獲得を目指す。
〈全日本ダートトライアル選手権〉
 ADVANラリータイヤを使用し、より多くのチャンピオン獲得を目指す。

▽その他のレース 〈パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム〉
 今年も「チーム・ヨコハマ・EV チャレンジ」としてEV(電気自動車)×低燃費タイヤで挑戦する。
〈オフロードレース〉
 SUV用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」で「Baja(バハ)1000」をはじめオフロードレースにも参戦する。
〈カートレース〉
 国内では今年も「全日本カート選手権」のKF1部門に参戦。また「ジュニアカート選手権」のFP-ジュニア・カデット部門にも引き続きワンメイク供給を行う。海外では「アジア・カーティング・オープン選手権」へのワンメイク供給を継続。またフィリピン、インドネシアなどのサーキットレースに向けて幅広くタイヤ供給を行っていく。

 同社は、今年も世界各国での同社タイヤ装着チームの活躍を支えていくとともに、レース活動で得たデータを市販タイヤ開発に活かしていくとしている。

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