横浜ゴムの12月期第3四半期 売上、利益ともに過去最高

2013年11月11日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムの2013年度第3四半期累計連結決算は、売上高は前年同期比4・9%増の4124億1000万円、営業利益は同13・8%増の299億2100万円、経常利益は同22・2%増の311億1800万円、当期純利益は同12・3%増の195億5300万円と、増収増益となった。

 第3四半期累計は売上、利益ともに過去最高を達成した。なお、2011年度から決算期末日を12月31日に変更したため(2010年度までは3月31日)、参考値で比較している。
 タイヤ事業は北米や中国を中心に海外売上高が増加したほか、工業品事業とその他の事業でもホース配管や航空部品などが好調に推移した。原材料価格の低下や為替円安も大きく影響した。
 タイヤ事業は、売上高3233億200万円、前年同期比4・9%増、営業利益220億2800万円、同1・8%増となった。海外ではロシアで低迷したが、北米、中国で販売量を回復した。国内新車用は前年のエコカー補助金効果からの反動減やカーメーカーの現地生産化などにより低調に推移した。国内市販用は前年同期以上の販売量を達成したが、市場の低価格志向化や価格競争激化により苦戦した。
 工業品事業(ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材など)は売上高704億200万円、同4・2%増、営業利益53億9500万円、同55・2%増となった。北米や東南アジアで自動車向けホースが好調だったことに加え、防舷材やマリンホース、コンベヤベルトが堅調に推移した。
 その他の事業(航空部品、ゴルフ用品など)は、売上高187億500万円、同8・2%増、営業利益24億9700万円、同108%増となった。航空部品で民間航空機向け化粧室ユニットが好調だった。ゴルフ用品は「egg」シリーズの販売が好調に推移したが、「iD nabla」シリーズが苦戦した。
 通期の連結業績予想は8月の公表値を据え置き、売上高6100億円、前期比9・0%増、営業利益590億円、同18・7%増、経常利益560億円、同6・9%増、純利益360億円、同10・4%増を見込む。配当は中間配当10円、期末配当12円とし、年間で一株当たり22円を予定している。

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