横浜ゴム 2012年度入社式を開催

2012年04月09日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは2日、本社で入社式を開催した。

 49名(全社130名)の新入社員に対して、野地彦旬社長は以下のあいさつをした。

 皆さん入社おめでとうございます。

 昨年は、東日本大震災、タイの洪水、台風など大変な自然災害に見舞われた1年でした。こうした先害を通して、ものの見方や考え方が少し変わったということもあるかと思いますが、我々は今後同様の事態が起こったらどうするのかということを常日頃から考え、想定しておく必要があると思います。
 横浜ゴムも、様々なリスク回避策を実行しながら、これまで続けてきた復興支援やボランティア活動を今後も継続していきます。
当社は、創業100周年の2017年に向けて、経営計画「グランドデザイン100(GD100)」に沿って事業を進めています。今年からフェーズⅢに入りますが、3年間で売上高を1兆8千億円、営業利益1500億円、平均営業利益率8.3%にしようということを定量目標にしています。この定量目標を達成するための施策はいろいろ組まれていますが、YOKOHAMAブランドのポジショニングを世界でいかに高めていくかということがポイントとなります。そのためには、性能・品質に裏付けられた様々なNO1を目指し積み重ねることが大切になりますが、基礎を固めながら皆さんの知恵を使っていきたいと思います。
 仕事の仕方についてお話しますが、最初は何も知識が無い中で仕事をすることになります。そうした時に、知ったかぶりをしないで事実を見つめ、その事実を積み重ねて示して欲しいと思います。そのために、現場・現物・現実でものを見るという意識を必ず持つように心掛けて下さい。今後の新入社員研修の中では、工場・販売などの現埠で各々のプロフェッショナルと接する機会がありますので、プロの見方・考え方を吸収してください。
 また、私はいつも仕事の進め方で「ビジョン・ミッション・ストラテジー」が大切だと言っています。ビジョンとは将来こうなりたいという目標であり、ミッションとはその為に行わなければならないことです。そしてストラテジーとはミッションをもっと具体的に数値・行動に置き換えた戦略となります。こうしたことを意識して仕事をして欲しいのですが、目標井は達成可能なものを置くのではなく非常に難しいものとして、困難な日標にチャレンジして欲しいと思います。そのために、個人ではなくチームで仕事をすることを意識してください。そして、その目標に立ち向かう「積極的な燃える集団」になって欲しいと思います。
 最後になりますが、4月25日には最初の給料が支給されます。その時点では皆さんはまだ会社の利益に対して貢献できていない状況です。それでも給料をもらえるのは、皆さんをこれまで育てて頂いたご家族に対する会社からの感謝のしるしではないかと私は考えています。是非、その給料の中から少しでも良いので何かお礼をして頂けたら良いなと思います。
 簡単ではありますが、これで私の挨拶を終わります。
 以上

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