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ランクセス 難燃性PBT素材を拡充 トラッキング耐性向上

2018年10月22日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは10月22日、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を基材とするハロゲンフリーの難燃性コンパウンドの製品群を拡充すると発表した。近く試作品を市場に送り出す予定。

 新PBT素材は、ガラス繊維を25%含有させ強化したコンパウンドで、0・4~3・0mmの肉厚部において775℃のグローワイヤ着火温度指数を満たし、ドイツの安全規格を制定するドイツ電気技術者協会の認証を得ているほか、完成部品に対するグローワイヤ試験にでも優れた結果を得た。

 同社のハイパフォーマンスマテリアルズ・ビジネスユニットで用途開発を担当するアレクサンダー・ラデック氏は「家電製品の完成部品において、さらに厳しいグローワイヤーテストを実施してもこの新素材は十分な結果を獲得し、洗濯機や皿洗い機、回転式乾燥機などの部品として活用可能であると考えている」と述べ、こうした用途でハロゲン系難燃性素材と同等の高いトラッキング耐性がメリットとなるとの見方を示している。

 新PBT素材の製品群の中でも、非強化「ポカンBFN2502」は卓越しており、ハロゲンフリーの難燃性パッケージにも関わらず、7%を超す高い破断点伸び率を備えている。

 同製品は寸法安定性と永続的電気絶縁性が要請される構成部品に最適で、ラデック氏は「当社の顧客の例では、部品に使用されるポリアミドの吸水率が寸法安定性に問題を引き起こす場合に、ハロゲン系難燃性パッケージを使った非強化ポリアミド66コンパウンドの代わりに本素材を用いるケースもある」と述べ、この新PBTが優れたトラッキング耐性を発揮することから類似の非強化PBTコンパウンドの代替品にもなると説明している。

 

難燃性試験

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