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ランクセス PBT・PAの2製品群を拡大へ

2014年10月24日

ゴムタイムス社

 ランクセスは10月23日、自動車の外装車体部品の生産において、ポリブチレンテレフタレート(PBT)およびポリアミド(PA)のコンパウンド使用として「デュレタン」および「ポカン」の製品群を拡大していると発表した。

 燃料タンクフラップ向けの新しいPBT―カチオン電着塗装(CDC)に適切で、寸法安定性を備える燃料タンクフラップ向けの革新的な材料の一例として、ガラスビーズ20%で強化された「ポカンB 5220 XF」が挙げられる。同製品は、ポリフェニレン・エーテル(PPE)+ポリアミド(PA)のブレンドの代替品となる。PPE+PAのブレンドは、生産ライン上で塗装できるため、燃料タンクフラップの量産に多く使用されている。しかしながら、このブレンドは吸湿性が高いため、寸法精度に好ましくない影響を与える。一方で、PBTは寸法安定性が非常に高いことが特徴。

 同社は、量産設備で生産された燃料タンクフラップを使用し、この新しい材料の熱膨張挙動を徹底的に分析。200℃下で部品を1時間放置した後も部品の膨張はほとんどなかったとしている。

 新しいPBTのもう1つの強みは、材料にガラス繊維が使用されていないため、良好な表面品質と塗装性を備えていること。ガラスビーズで強化された類似の標準材料と比較すると、溶融流動性と靱性が約50%増加したことも注目に値する。

 さらに同社は、ラジエーターグリルに特化した「ポカンTP 406―001」を開発。非強化のポリカーボネート(PC)+PBTブレンドは、主に高光沢コーティングで仕上げるクラスA表面を持つ部品のために開発された。同製品は、収縮が非常に小さく等方性を示し、ほとんど歪みを生じない。このブレンドは低温時においても非常に高い靱性を備えているため、車が衝突した場合でもラジエーターグリルが粉々にならず、近くの歩行者への危険を防ぐ。また、横長のグリルフィンがラジエーターの熱にさらされても、たわむことのない高い熱たわみ温度を有している。

 同社は、生産ライン上で塗装されない外装車体部品向けに、非強化(PBT+PC)と(PET+PC)ブレンド、そして強化された(PBT+PET)ブレンドなどの製品を継続的に提供している。例えば、スポイラー向けの最適な材料として、使用済みPETボトル再生物を最大25%含有する「ポカン TP 957―001」は、卓越した耐衝撃性を備え、歪みを最小限におさえるなどの特長がある。良好な流動特性、熱安定性を備えるポリアミド6「デュレタン DP 2131/20 W1 EF」は、スポイラー、エクステリアミラーカバー、ドアハンドルなどの下部構造に最適な材料となる。同製品を使用することで、非塗装の外装車体部品に優れた耐候性をもたらす。