ファインケミカル商社特集 加藤産商 新規事業開発に注力

2018年03月02日

ゴムタイムス社

 老舗化学品専門商社の加藤産商(東京都中央区、加藤達男社長)は、一歩先を見た素材の提案を重ね、日本のモノづくりの発展を素材で支えてきた。

 18年9月期第1四半期(10~12月)は、自動車関連が堅調だったことや、設備関係で大口注文があったこともあり、売上・利益ともに予算を上回った。

 国内を見ると、ゴムの需要は良好に推移しているものの、合成ゴムについては価格上昇に加え玉不足も顕著になっている。特に、シリコーンゴム、フッ素ゴム、CRは品薄な状況にあるが、同社は原料メーカーと粘り強く交渉することで、できる限り商品を顧客に納入できる体制を整えている。

 海外拠点の状況については、タイと北米は堅調だ。同社の最も大きな拠点であるタイは、自動車関連だけでなく、非自動車関連でも注文が増えた。北米は自動車関連が順調に推移している。

 中国はゴム原料が手に入らず足元の状況は厳しい。ただ、ゴム練りを手掛ける中国現地法人、埼光橡塑 (嘉興) は製造がタイトでフル生産の状態が続いている。

 また、ベトナムは14年10月に設立した現地法人(カサンナム・ベトナム)を確保した。この他、マレーシアやインドネシア、メキシコでも新規需要の開拓に努めている。

 今期の事業戦略に関しては、全

 

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