ランクセス 独「FAKUMA 2012」に出展 自動車用軽量製品を紹介

2012年11月07日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは、ドイツ・フリードリヒスハーフェンで10月16日~20日に開催された国際プラスチック加工専門見本市「FAKUMA 2012」に出展した。
 同社は自動車製造向けの車両軽量化インテリジェント・ソリューションを中心に紹介。同社の車両軽量化素材と技術革新を目指すという目標は、環境、気候、資源保護に貢献する「グリーンモビリティ」を実現するうえで重要な役割を果たすとしている。
 主な展示の1つは、極度の低温状態においても強度を維持する新規ポリアミド6製の中間層を備えた天然ガス燃料タンク。重量は鋼鉄製タンクの4分の1以下になる。この大幅な重量の低減により、自動車の燃費および二酸化炭素排出量を低減するだけでなく、前車軸周辺の重量も低減されるため、ハンドリング操作が容易になる。また、ターボチャージャー付きエンジン車両向けの新規ポリアミド66製のオイルパンも紹介。鋼素材で製造する場合に比べて約1kg、アルミニウム設計より50%軽量となる。同社の高性能素材はその優れた剛性によりオイルパンを平坦状にし、軽量化を可能にする。
 その他、連続ガラス繊維で強化され、量産化向けに設計された世界初、従来の約半分の重量のポリアミド製の車のブレーキペダル、射出成形のポリアミド6シリーズの設計より30%以上軽量化させた助手席のエアバッグモジュールのカバーを展示した。

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