【ホース特集】 ユーシー産業 東莞工場の生産拡大へ ニッチ市場戦略を推進

2012年11月02日

ゴムタイムス社

東莞工場の生産拡大へ 国内はニッチ市場戦略を推進

ユーシー産業

  • 大阪市中央区南船場1-18-17(商工中金船場ビル10F)
  • TEL: 06-6261-8870
  • WEB: http://www.evuc.co.jp/

 ユーシー産業㈱は、3ヵ年の中期経営計画を実践しており、選択と集中により収益貢献度の高い商品群をプロダクトミックスに落とし込み、価格競争などムダな競争を回避する事業戦略を推進、各製品のマーケットポジションを確かめ「DNT(ドメスティック・ニッチ・トップ)」をスローガンに、より優位性のある商品構成に特化させている。
 今期(12月期)の業績については、前期まで中国でOEM生産していた商品の契約終了に伴い、売上げは減少するものの収益性は乏しかった商材だったことで粗利の改善に結びついているという。「売上高よりも収益率の改善・向上を目指す戦略に沿った決断」(同社)。
 東日本大震災に関連し、同社は仙台市に専任者をおき、情報収集を図り、復興需要のみならず新規需要開拓にも注力して「曲がる塩ビ管」を屋内・屋外の排水システムとして提案を開始している。また、耐震実証試験を実施しプロモーションツールを作成しており、10月に開かれる管工機材に関する展示会や仙台で開かれる復興に向けての商材展示会などに出展する予定。住宅用ダクトとして前期より納入を開始した新商品も順調に納入が増えており、本年度に比して来期は2倍程度の増加が期待されている。
 海外事業については、中国・東莞工場と上海工場の一体的運営に着手しており、マネジメントにおいて管理手法を統一させる。
 東莞工場はエアコン用ドレンホースが好調に推移、今期の出荷本数は1400万本を超える見込み。ローカル大手への納入も開始しており、下期は約250万本の実績で、来期年間で約600万本に達する計画。「日系メーカーの製品とローカルメーカーの製品価格差が縮まっており、品質を考えた場合、安定して高品質の日系メーカーの商品が選ばれるケースが増えつつある。トータルメリットの優位性が評価されていることだと思われる。これは、中国における人件費高騰も要因の一つと考えられる」(同社)。
 ユーシー産業では、こうした人件費高騰に対応して、自動化・省力化投資などで生産効率向上を図りながら能力増強を進めている。「中国ビジネスは従来の考え方から一段階のステージ引き上げを図る必要がある。ワーカーは当初450名ほどだったが、現在は約150名まで引き下げており、来期は100名体制にしたい」(同社)。
 国内事業に関しては、今後5年間で現行アイテムの30%程度について、在庫負担が少なく、高収益率の製品への転換を図る。このため「DNT」をスローガンに、ニッチな市場分野でトップシェアを有する高収益企業を目指す。

(2012年10月15日紙面掲載)