「没後100年 青木繁展」を開催 ブリヂストン美術館

2011年07月25日

ゴムタイムス社
島田館長のあいさつ

島田館長のあいさつ

ブリヂストン美術館は19日、「没後100年 青木繁展―よみがえる神話と芸術」の内覧会・開会式を行った。
明治時代を代表する洋画家の青木繁は東京美術学校在学中、日本の神話を描いた作品によって頭角をあらわし、卒業後代表作となる『海の幸』を発表。さらに『わだつみのいろこの宮』など古事記や聖書に題材をとった作品などを発表した。久留米で父親が亡くなり、また画壇への復帰も叶わなくなり、九州で放浪生活をしていくなかで心身ともに衰弱。28歳の若さでこの世を去った。
内覧会では貝塚健同美術館学芸員が今回の展示概要を説明。開会式は、島田紀夫同美術館館長が「美術館として、青木繁作品の全貌を紹介することは社会的意義があることではないか」とあいさつした。会場は多くの来訪者で賑わいをみせていた。
同展では全国の美術館や個人所蔵家より集めた約300点(油彩、水彩、素描、資料)の作品を青木繁の28年の生涯と没後を5つの章に分けて展示。第1章「画壇への登場」では青木が美術学校在中に描いた作品郡。第2章「豊饒の海」では東京美術学校を卒業した後に描いた作品などがあり、とくに22歳のときに描いた代表作である『海の幸』は明治浪漫主義とよばれる時代の空気のなかで人々の心を強くとらえていた。第3章「描かれた神話」においては、青木が神話への強い愛着を感じさせられる作品郡。第4章「九州放浪、そして死」は晩年の作品などで構成。さらに没後100年間の評価の変遷を第5章として紹介している。

会場風景

会場風景

青木繁の回顧展は遺品の少なさから、開催が難しく、最後の単独回顧展は同美術館と石橋美術館で開催された1972年までさかのぼる。それ以来、同展は39年ぶりの主要作品を網羅した大回顧展となる。また同美術館は来年で開館60周年を迎える。
開催日は9月4日まで。開館時間は火曜日~土曜日の10時~18時(入館は閉館の30分前まで)。休館日は月曜日(8月15日、22日、29日は開館)。ただし8月15日以降の月曜日は開館。
入館料は一般1000円、シニア(65歳以上)800円、大高生700円、中学生以下無料。

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