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東洋ゴムの1~9月期 営業益4割増も純損失に

2015年11月10日

ゴムタイムス社


 東洋ゴム工業の15年12月期第3四半期連結決算は、売上高が3009億5500万円で前年同期比4・8%増、営業利益は476億1100万円で同40・0%増、経常利益は416億2600万円で同27・0%増、四半期純損失は43億1500万円(前年同期は235億1000万円の利益)となった。

 免震ゴム性能の偽装問題に関連して、製品補償対策費と製品補償引当金繰入額、独禁法関連損失を特別損失として計上したため、純損失となった。

 タイヤ事業の売上高は2400億6500万円で同5・8%増、営業利益は437億円で同37・7%増。

 新車用タイヤは、消費税増税や軽自動車税引き上げなどの影響で国内自動車生産の減少が続く中、国内販売は前年同期並みとなったが、海外市場では新規ビジネスの獲得により販売が順調に拡大。この結果、販売量・売上高ともに前年同期を上回った。

 国内市販用タイヤは、消費税増税や軽自動車税引き上げなどの影響により、販売量・売上高ともに前年割れとなった。

 海外市販用タイヤは、北米市場では販売量が前年同期並みとなったものの、緩やかな景気回復が続く中、高付加価値商品であるSUV用タイヤの販売が好調に推移したことなどにより、売上高は前年同期を上回った。

 欧州市場は、市況の悪化などの影響で、販売量・売上高ともに前年同期に比べ減少した。

 この結果、海外市場全体では、販売量は前年同期を下回ったが、北米市場が好調だったため、売上高は前年実績を上回った。

 ダイバーテック事業の売上高は606億9300万円で同0・6%増、営業利益は28億3300万円で同92・3%増となった。

 輸送機器分野では、自動車用防振ゴムと自動車用シートクッションについては、消費税増税前の駆け込み需要の反動などの影響で国内自動車生産が減少したこともあり、国内市場は前年割れとなった。しかし、海外市場の防振ゴムが堅調に推移したため、全体の売上高は前年同期を上回った。

 鉄道車両用空気バネは、国内新車向けと補修向けの販売が好調だったため、売上高は前年に比べ増加した。

 断熱・防水資材分野のうち、断熱資材分野については、農畜舎向け資材の販売は好調だったが、建材メーカー向け硬質ウレタン原液の販売が低迷したため、売上高は前年同期を下回った。

 防水資材分野についても、一部遮水分野が堅調に推移したものの、全体では市況低迷の影響により売上高は前年実績を下回った。

 産業・建築資材分野は、建設用ホース類の販売が好調だったが、建築免震ゴムの販売停止により、売上高は前年同期比でマイナスとなった。

 通期の連結業績予想については、8月10日に発表した前回予想から、営業利益と経常利益を上方修正する一方、売上高と純利益については、下方修正した。

 営業利益と経常利益の修正は、市況の悪化が想定以下と見込めることと、原材料価格が想定よりも低く推移していることなどによる。純利益は独禁法関連損失を計上するため。

 売上高は4100億円で前期比4・1%増(前回予想比1・2%減)、営業利益は590億円で同24・2%増(同7・3%増)、経常利益は520億円で同11・7%増(同2・0%増)、当期純利益は50億円で同84・0%減(同58・3%減)を見込んでいる。

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