取材メモ ランクセス ゴム事業で新会社

2015年09月07日

ゴムタイムス社

ランクセスでは昨年より3段階の事業再構築プログラムを推進している。

 第1段階の「事業部および管理部門の組織再構築による競争力強化」では、今年1月にゴム薬品ビジネスユニットの特殊化学品ラインと機能性化学品ビジネスユニット、ならびにラインケミービジネスユニットを統合し、グローバルで新たに「ラインケミーアディティブスビジネスユニット」を設置している。

 第2段階の「製造および営業とサプライチェーンにおける競争力強化」では、EPDMを製造する中国新プラントの稼働やオランダ・へレーン本部でのACE技術導入や研究開発、米国工場での品質強化、ブラジル工場の近代化などを進めてきた。

 今回、同プログラムの第3段階「事業ポートフォリオの競争力強化」として、ゴム事業を事業分離し、同社グループ内に独立する新会社を立ち上げると発表した。

 新会社は20ヵ所の製造設備と約3700名の従業員を擁するタイヤ&スペシャリティーラバーズ(TSR)とハイパフォーマンスエラストマーズ(HPE)の両ビジネスユニット、そしてこれらを支える管理部門から構成される予定。
 同社では新会社設立により、ゴム事業での連携を更に図る方針。今年の下半期には具体的な内容が発表される見通しだ。

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