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フコク 医療用マイクロ流体チップの量産化技術を確立

2015年05月12日

ゴムタイムス社


 フコクは5月11日、大阪大学産業科学研究所の松本佳巳客員教授らが開発した、迅速抗菌薬感受性検査法に使用される、マイクロ流体チップの量産化技術を確立したと発表した。

 マイクロ流体チップとは、ガラスにマイクロメートル単位の流路を保持したPDMS(シリコーンポリマー)を接着したもので、1枚のチップに複数の流路を通し、ごく少量の検体(液体)で複数の検査を同時に行うことができ、顕微鏡で複数の流路を同時に観察できるもの。

 近年、原因菌を特定する検査と有効な抗菌薬を調べる感受性検査は、大型で高額な自動機器で測定されることが多く、その検査時間はかなりの時間を要する。そこで緊急の場合、できるだけ多くの菌に有効な薬が選ばれたり、複数の薬を併用したりすることから、医療費の増加や菌の多剤耐性化を招く原因ともなっている。

 大阪大学の松本佳巳客員教授らが開発した迅速抗菌薬感受性検査法は、1枚のマイクロ流体チップで複数の薬剤を濃度違いで検査することができ、各種腸内細菌はもちろん、緑膿菌やその他糖非発酵菌をも3時間以内に感受性判定することが可能。同じマイクロ流体チップを用いてESBLやMBL産生腸内細菌を2時間で検出する方法も考案された。さらに今後は、ブドウ球菌等のグラム陽性菌、結核菌や真菌等への応用も期待されている。

 同社は、開発型ゴムメーカーとして、ワイパーブレードラバーを筆頭に自動車市場を中心とするゴム部品を製品展開している。これらの製品開発に際しては、ゴムの配合技術・表面処理技術・接着技術・加工技術など最先端の技術を集積した新製品の開発で市場を開拓してきた。また、最近では細胞培養容器の量産販売にも成功し、バイオ・医療用のライフサイエンス関連事業領域を拡大しつつある。

 同製品の特長は、高額な自動検査機器を使用しなくても、顕微鏡で検査可能な点。独自の配合技術で接着し、複数のマイクロメートル単位の流路を確保可能な点。独自の金型技術と成型加工技術により、検体注入口などの大きさや位置の精度を厳密にコントロールでき、将来的に検査の自動化が見込める点。流路内の表面処理技術により、検体の「流す」・「止める」を自在にコントロール可能な点。

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