東洋紡 DICと未延伸フィルム生産子会社同士を統合

2014年10月01日

ゴムタイムス社

 東洋紡は9月29日、同社とDICが、未延伸フィルム事業の生産を行う両社の子会社、敦賀フイルムとDIC フィルテックを統合し、折半出資による新会社、キャストフィルムジャパンの設立に合意したと発表した。

 未延伸ポリオレフィンフィルムの国内市場は、食品包装分野の需要に支えられ安定的に推移しているが、人口減少などにより将来的な成長が望めないことに加え、多数のメーカーが競合する市場となっている。このような市場環境の中、両社では将来にわたり収益を確保していくには、事業統合を進め生産の効率化を図るとともに、競争力を向上させていくことが必要であると判断し合併に至った。

 両社は、今回の生産子会社合併を機に、今後も成長を見込める海外市場での事業拡大に向けて、協力関係を強化していく方針。

 合併効力発生日は2015年1月1日(予定)。合併方式は、DIC フィルテックを存続会社として50対50の折半出資による合併とする。また、この合併の実行については、公正取引委員会の承認を得られることを条件とする。

 新会社キャストフィルムジャパンの事業内容は、未延伸ポリオレフィンフィルムの製造。資本金は9000万円。株主および出資比率は東洋紡が50%、DICが50%。本社は埼玉県幸手市に所在。生産拠点は埼玉県幸手市、福井県敦賀市。販売体制は東洋紡とDICが行う。従業員数は166人。

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