シバタ工業 ゴムと繊維組み合わせ

2013年09月26日

ゴムタイムス社

強度保ちつつ薄さ実現

 シバタ工業はこれまで、ゴムの可能性を求めてゴムと繊維や金属などの素材との複合化を追求し、「安全・防災・環境」をテーマに製品開発を行ってきた。
 その一環として1998年から製品化しているのが、耐震用可とう継手と耐震止水板「RNジョイント」シリーズである。
 製品開発のきっかけは、東京都水道局・東京水道サービス・清水建設との共同開発に参加したこと。
 従来は、主に新設の構造物を対象に、鉄製の枠とゴムを組み合わせるなど基本的に高価な製品しかなかったが、阪神・淡路大震災後、既設構造物の補修・補強の必要性が叫ばれ、安価で施工期間が短く、しかも既設の構造物に適用できるものが求められるようになったため、共同開発が行われることになった。
 同開発で製品化されたのは「RF―P」。厚さ10cmのゴムの中に繊維を入れたもので、従来品に比べ価格・施工性を向上させることができた。
 ただ、これでは施工性に改良の余地があるということで、2003年に開発されたのが「RN―J」。繊維の替わりに金網のメッシュを入れることにより、剛性を上げるとともに、厚さを6mmまで薄くさせることに成功した。

 

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