住友3M 吸音効果を備えた内装材 吸音マグネットシートを発売

2011年06月06日

ゴムタイムス社

ダイノックフィルム吸音製品を施行した会議室

住友スリーエム株式会社(代表取締役社長ジェシー・ジー・シン)は、粘着剤付き塩ビ化粧フィルムのトップブランドである3Mダイノックフィルムのシリーズ として、スチール製の壁面に取り付けるだけで、室内の反響音や残響音を効果的に吸収し、小さな声でも会話を聞き取りやすくする「3Mダイノック吸音マグ ネットシート」の販売を5月27日より開始した。 新製品は3層構造になっており、表面は特殊加工を施した塩化ビニール樹脂フィルムで、基材には特殊な軟質発泡剤、裏面にマグネットシートが使われている。厚さ4㍉程度と薄型ながら優れた吸音特性を備えている。 人間の聴覚がもっとも敏感に反応する周波数領域は3000~5000ヘルツであり、同製品は5000ヘルツ帯では90%の吸音率を達成しており、これは天井などで使われる厚さ9㍉の岩綿吸音板と比較して2倍の吸音率となっている。 デザインは標準の5種類の色柄に加え、特注品対応として従来のダイノックフィルムから、約500種類の色柄が選択できる。従来の吸音素材の半分以下の薄さながら、デザイン性を両立させた。 会議室や医療施設、ホテルの宴会場などでの使用を想定している。 製品サイズは900㍉×600㍉×厚さ4㍉で、設計施工価格は1万2900円(1枚)。 製品発表会には、同社コンストラクションマーケット事業部長の谷岡哲氏、同事業部戦略推進部長の青柳康博氏らが出席した。 青柳氏は、3Mの企業概要について説明した後、ダイノックシリーズについて「厚みがあると施工に時間がかかり、デザインも制限されることも多いが、0・2㍉のフィルムを貼る簡単な施行だけで、様々な意匠を実現できる」とその優位性をアピールした。 なお、秋には薄さ3㍉で、不燃認定を取得した粘着材付きの吸音フィルムも発売される。

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