東海ゴム工業 「TRCダンパー」が大臣認定を取得

2012年03月08日

ゴムタイムス社

  東海ゴム工業㈱(愛知県小牧市 本社 西村義明 代表取締役社長)は、自動車や一般 産業用資材の開発・製造で蓄積したノウハウを活用し「地震対策製品」の開発・製造・販売を行っている。 そのうちの特殊粘弾性ゴムで高い減衰効果を発揮する木造住宅用制震システム「TRC ダンパー」が、粘弾性タイプとしては他社に先駆けて、国土交通省が定める壁倍率 の大臣認定を取得した。(認定番号FRM-0372)。

 建築基準法では、木造住宅に対して地震(揺れ)に耐えるために必要な耐力壁の量を 決めており、耐力壁の性能を示す数値として「壁倍率」を定めている。既に制震性能において高い評価を得ていたTRCダンパーだが、この度、木造軸組工法の耐力壁として国土交通省 が定める大臣認定「壁倍率1.3」を取得した。これにより、建築基準法で定められた壁 量計算や、3階建てに必要な許容応力度計算等で壁量の計算に加えることが可能となるため、住 宅品質確保促進法(品確法)における耐震等級の向上にもつながる。

木造住宅用制震システム「TRCダンパー」は、特殊粘弾性ゴムを使用した筋交い部分に設置するタイプの制震装置。地震が起き るとダンパーに組み込まれた特殊粘弾性ゴムが変形し、建物に加わった地震エネルギーを熱エネルギーに変換して建物の揺れを低減する。同製品は、震度6強の地震で水平変位を最大50%程度減少するこ とが可能。

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