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BASF グレーカラーEPSを能増 年内に独・韓で4万t

2018年07月13日

ゴムタイムス社


 BASFは7月9日、グラファイト含有の発泡性ポリスチレン「ネオポール」の生産能力を、世界で年間4万t増強すると発表した。

 ドイツのルートヴィッヒスハーフェンの生産拠点にある工場の改修を既に完了し、韓国の蔚山(ウルサン)の工場の生産ラインを2018年第4四半期に切り替える予定で、これにより能増を図る。

 韓国の蔚山拠点では、2018年末までに、合計8万5000tの生産能力の全てを、従来の白色EPS(発泡性ポリスチレンビーズ)の「スタイロポール」から、改良を加えた断熱性のグレーカラーのEPS「ネオポール」に移行し、アジア市場でのグレーカラー材料の需要拡大に対応する。

 独ルートヴィッヒスハーフェン工場では、改修により年間20万tのネオポールが生産可能になっており、同工場におけるスタイロポールとネオポールの年間生産能力は44万tから46万tに拡大している。

 断熱板に加工されるネオポールは、新たな建物や改築における暖房に使用するエネルギーの削減に大きく貢献することから世界的に需要が高まっており、1988年の発売以来、同社はネオポールの生産能力を継続的に拡大している。グラファイト含有のネオポールは、スタイロポールよりも優れた断熱性能を提供し、密度が低いことから断熱板を軽量化できるため、建設の効率をアップさせながら材料を節約することが可能となる。

 同社のグローバルビジネスマネジメント・スチレンフォーム部門を率いるクラウス・リーズ氏は「今回の生産能力拡大により、気候と資源保護において直面している課題に対応するために開発してきた製品を、より多くの顧客に提供することが可能となる。世界的に見て、石油消費と二酸化炭素排出量の約45%、ドイツでは40%が、建物の冷暖房によるものとされている。総合的で高効率の断熱を行い、最適化した建築設備や代替エネルギー源を適切に使用することで、それを大幅に減らすことが可能となる」と述べている。

 同社は1951年、世界で広く使用されている発泡性ポリスチレンビーズのスタイロポールを開発し、20年前、グラファイトを含有する初のEPSとしてネオポールの販売を開始した。グレーカラーの発泡性ポリスチレンビーズであるネオポールは、従来の白色断熱材原料であるスタイロポールの改良版で、素材をグレーにするグラファイトを混入することで、断熱板の断熱性能が最大20%向上する。スタイロポールと比較すると、原材料の使用を最大40%削減でき、加工業者は軽量で断熱性能に優れた断熱板を製造できるようになる。ネオポールを使用して作られた断熱製品は、特に外壁や内壁、平屋根の断熱など幅広い用途に利用可能となっている。

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