ゴム・ビニール手袋特集 日本グローブ工業会理事長インタビュー 高品質で独自製品の開発を オリンピックへの対応加速

2018年05月18日

ゴムタイムス社

 日本グローブ工業会は、「常に安全・安心に使っていただける手袋」の供給をモットーに、安全衛生マークや作業用手袋認定マークの浸透強化、さらに医療用手袋のパウダーフリー化などを推進している。望戸清彦理事長(三興化学工業社長)に昨年の販売動向や今年の見通し、課題などを聞いた。

―昨年の販売動向は

 大きな波が起こることもなく、会員各社の販売実績は概ね順調に推移した。日本グローブ工業会の統計によると、家庭用手袋の17年度の国内販売数量は前年比2%増の9371万双、作業用手袋は同2%増の1億2814万双で、家庭用は2年連続、作業用は3年ぶりの増加だった。

 ただ、家庭用のプラスはこれといった要因は見当たらず、ブレの範疇だろう。作業用は東京オリンピックを控え、各種工事で使われる手袋が堅調だった。

―パウダーフリー化の浸透は

 医療用手袋のパウダーフリー化は年内で完了する予定だ。ただ、これは厚労省がもう少しPRを図ってほしい気持ちもある。というのも、パウダーフリー化は大手病院へは浸透したものの、中小の病院にはアナウンスが十分伝わっていないように感じている。

望戸清彦理事長

望戸清彦理事長

 また、パウダーフリー化の後は、加硫促進剤の話題もでるのではないか。手袋の製造工程で使用する加硫促進剤がアレル

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