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UV硬化樹脂の測定・評価方法 FT-IR・光DSCを具体的な手順で徹底解説

~UV硬化樹脂の材料技術と硬化技術、硬化状態の評価技術、 FT-IR法・光DSC法による硬化率測定~

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 高分子材料は、金属・ガラスなどの材料にはない性質を持ち、中でもUV硬化樹脂は、その化学的挙動や硬化技術についての基礎的な理解が足りないと硬化不良など予期せぬ挙動を示すことがあります。
 一方、UV硬化樹脂の硬化状態の評価方法は数多く存在しますが、物理的な評価だけに頼ると不完全な化学反応を見逃す場合があります。そこで本講座では、主としてアクリル系のUV硬化樹脂について、まず材料技術と硬化技術の両面で硬化状態に影響する基礎項目を挙げ、次に化学反応に着目し硬化反応を評価する2つの手法として、FT-IR装置を使用する方法と光DSC装置を使用する方法について説明します。
 これらの評価手法については、具体的な手順や間違いやすい点なども解説し、さらに両手法を応用するデプスプロファイル(深さ方向の硬化率分布)解析法を紹介します。
 また、光DSC装置は世界でも数種類の機種しか販売されていませんが、本講座では一般的なDSC装置を一時的に改造し光DSC装置として利用した事例を紹介します。

受講対象者

これからUV硬化樹脂を扱う技術者から既に扱っていて不明点などを持っておられる方までが対象で、化学の知識は特に必要ありません。
測定手順と計算方法はテキストに具体的に記載してありますので、もし講義中に理解しきれなくても、あとで参照して利用できるようになっています。

日時 2023年6月8日10:30~16:30
講師 並木 陽一(積水ポリマテック(株) 品質保証部 工学博士)
講師略歴

30余年にわたり、材料メーカー5社・ユーザー1社で接着剤など高分子材料関連の研究開発に従事、大学で材料・接着・分析に関する授業も担当。

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む

プログラム

1. はじめに

2. UV硬化樹脂の現状
 2.1 長所・短所
 2.2 適用例と硬化不良例

3. UV硬化樹脂の材料技術
 3.1 主な成分とその働き
 3.2 硬化反応機構
 3.3 硬化反応性に影響するもの
 3.4 その他の成分

4. UV硬化樹脂の硬化技術
 4.1 UV照射装置
 4.2 照射強度と照射時間
 4.3 酸素阻害
 4.4 その他硬化状態に影響するもの

5. UV硬化樹脂の硬化状態の評価技術
 5.1 物理的方法
 5.2 化学的方法

6. FT-IR法による硬化率測定
 6.1 装置
  6.1.1 赤外分光分析の原理
  6.1.2 装置の構成
 6.2 測定手順
  6.2.1 対象ピーク
  6.2.2 手順
 6.3 注意点
 6.4 デプスプロファイリング

7. 光DSC法による硬化率測定
 7.1 装置
  7.1.1 DSC装置
  7.1.2 光DSC装置
 7.2 測定手順(内部硬化法)
 7.3 測定手順(外部硬化法)
 7.4 注意点
 7.5 デプスプロファイリング
 7.6 DSC装置の光DSC化

8. まとめ

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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