国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2013」が開催

2013年12月16日

ゴムタイムス社

 国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2013」が12~14日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。主催は(一社)産業管理協会および日本経済新聞社。今回は702社・団体が出展。「『今』つくる地球の『未来』」をテーマに、工業製品、家電、素材、エネルギーなどあらゆる分野のエコプロダクツ・サービス、環境技術を展示した。ゴム・樹脂関連企業では、タイヤ4社がそろい踏みした。

 ◆ブリヂストン

 ブリヂストンは「未来のすべての子どもたちが『安心』して暮らしていくために…」をテーマに「自然と共生する」「資源を大切に使う」「CO2を減らす」のメッセージを掲げてブースを構成。非空気入りタイヤ第2世代「エアフリーコンセプト」を装着した小型電気自動車、低燃費タイヤ「エコピア」、同シリーズ「オロジック」を装着した工学院大学ソーラーカーなどを展示。また、生育地が限られる天然ゴムの枯渇を防ぐために代替材料を開発するなど同社独自の取組みを、サンプルを使って解説した。

 ◆横浜ゴム

 14年連続出展の横浜ゴム。今年のテーマは「『青い地球と人を守る』ために」。乗用車用低燃費タイヤ「ブルーアース」シリーズ、すり減ったトレッドを再生・再利用するTB用リトレッドタイヤを展示したほか、10月に産業環境管理協会「資源循環技術・システム表彰」奨励賞を受賞したコンベヤベルト「デュオテックス」と、車いす用エアーセルクッション「メディエア」シリーズを今回初展示。同社は「全ての商品を環境貢献商品に」と標榜し、幅広い商品群を紹介した。

 ◆住友ゴム工業

 住友ゴムは「地球環境を守る上で、タイヤにできることは何か」をキーワードに、同社の環境対応や100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」について、子供から大人まで誰にでも分かりやすいようクイズラリー形式で紹介した。
 また、同タイヤは「第10回エコプロダクツ大賞」推進協議会会長賞(優秀賞)を受賞。同展示会冒頭に開催され授賞式で表彰状を授与された同社中瀬古広三郎常務執行役員は「天然素材と高機能の両立、環境への貢献が評価された」と喜びを語った。

 ◆東洋ゴム工業

 東洋ゴムのブースは、森のツリーハウスをモチーフにしたデザイン。「低燃費タイヤって、なにがエコなんだろう」をコンセプトに、「ゴム特性の体験エリア」「低燃費タイヤを知るエリア」「エコ貢献度を知るエリア」の3つのゾーンで構成した。ツリーハウスらしく低燃費タイヤ「ナノエナジ-」シリーズをハンモックで吊って展示。来場者は各エリアでクイズに答えながら、低燃費タイヤがエコにどう貢献できるかについて理解を深めた様子だった。

 ◆塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会は、塩化ビニル環境対策協議会と共同で「エコ素材PVCは、持続可能な社会の実現に貢献」をテーマに出展。PVC素材で構築されたブースに、社会インフラを支える塩ビ製品や「PVCデザインアワード2013」の入賞作品などを展示した。長く使えて再利用も可能な塩ビ製品の省エネ性と、ソフトPVC素材の新たな可能性を紹介した。

 ◆自動車用品小売業協会

 今回が2度目の出展。同協会の会員であるタイヤメーカーや自動車用品店が取り扱う、環境配慮型の製品やサービスを紹介。容器や包装の簡素化した商品やエコタイヤを展示したほか、会員企業の積極的な環境対応の様子をパネルでわかりやすく紹介した。来場したクルマ愛好家がエコ商品の説明に熱心に耳を傾けていた。

 ◆カネカ

 兵庫県豊岡市のブースに共同出展したカネカは、瓦一体型太陽電池「ヴィソラ」を展示した。同商品は、防水・耐風・耐久性など屋根材としての基本機能を併せ持つ太陽電池。重量やコストを軽減し、落ち着いた色調で瓦と一体化する特徴を持つ。また、近隣から反射光に対する苦情があるという声を元に、「防眩モジュール」を開発。反射光の低減に貢献した。

 

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