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リチウムイオン二次電池の基礎とバインダーの役割

~電池の基礎の基礎、ボルタ電堆からリチウムイオン二次リチウム電池へ、電池を構成する材料と役割、バッテリーを構成する材料バインダー、バインダーが電池で果たす役割、バインダーの働き、バインダーの種類、電池性能とバインダー~

ゴムタイムス社

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趣旨

 どんなに素晴らしい材料があったとしても、それだけで電池の性能に寄与できるとは限らない。電池の性能は、それぞれの材料や部材の組み合わせによって実現されるからだ。
ほんとうに電池の性能に寄与できる材料を開発しようと思ったら、電池の動作の本質を理解しなければならない。
本セミナーでは、いまさら聞けない電池の基礎から、バインダーが電池内部で果たす役割までを俯瞰する。

受講対象者

高校の理数系科目を習得している程度の知識を想定しています。
物理を履修しなかった、電気に苦手意識がある、数学が苦手、でも、学びはじめのとっかかりがほしいといった受講者が対象です

日時 2024年11月1日10:30~16:30
講師 立花和宏(山形大学 学術研究院 准教授)
講師略歴

山形大学 工学部 応用化学科 1985年03月,卒業
山形大学 工学研究科 修士課程,1987年03月,修了
修士(工学),山形大学,1987年03月
大日本印刷株式会社,職員(技術系),1987年04月 ~ 1991年03月
山形大学 工学部 助手 1991
博士(工学),東北大学,2003年03月
山形大学 工学部 助教授 2003
山形大学 工学部 准教授 2007

受講料 45000円
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
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プログラム

1.電池の基礎の基礎
 1.1 直流と 交流、電気抵抗と 静電容量 ―電気回路の描き方―
 1.2 回路計とオシロスコープ―電圧、電流、波形の読み取り―
 1.3 電池の仕組みと電気の流れ ― 電池式の書き方と電極の種類と呼び方 ―
 1.4 電池の起電力と化学平衡― 心電図にも使われる 銀塩化銀電極―
 1.5 分解電圧、過電圧と反応速度 ―エネルギーの効率と損失―
 1.6 ボルタ電堆からリチウムイオン二次リチウム電池へ-電池の進化と複雑化-
 1.7 リチウムイオン二次リチウム電池―材料と構造―
 1.8 電池内部における電場と電流密度、電気力線
2.電池を構成する材料と役割
 2.1 バッテリーを構成する材料
 2.2 活物質―反応場となる界面、その極性―
 2.3 電解液―電子絶縁体、液回り―
 2.4 導電助剤―電子パス、その極性―
 2.5 集電体―固体と固体の接触抵抗―
 2.6 セパレータ―電子短絡を防ぐ―
 2.7 外装材―ガスバリア性―
 2.8 バインダー―固体同士をを結着させる―
3.バインダーが電池で果たす役割
 3.1バインダーの働き―電子パスの維持―
 3.2バインダーの種類―溶液系(PVDF)と水分散系(SBR
 3.3界面と表面―面接触と点接触―
 3.4固体粒子の結着―空隙充填の最適化―
 3.5集電体との接着、付着―密着性と接触抵抗―
 3.6電極製造とバインダー―塗工、プレス、乾燥―
 3.7注液、充放電ととバインダー―膨潤、膨張収縮、ガス発生―
 3.8電池性能とバインダー―内部抵抗(出力特性)とサイクル寿命―

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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