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ゴムの架橋解析手法のポイントとマテリアルリサイクル技術

~ゴム弾性・架橋構造の理解から、架橋ゴムのマテリアルリサイクル技術・TPEの最新研究について解説~

ゴムタイムス社

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趣旨

 架橋ゴムは、他の材料に類を見ない高伸長性と変形回復性を併せもつ「ゴム弾性」を示します。その発現には、ゴムの三次元網目構造をつくる架橋点の役割が極めて重要といえます。本セミナーでは、「ゴム弾性」と「架橋」との関連性を理解することに始まり、それをもとにゴムの力学物性や劣化挙動を解析する手法について、補強充填剤の配合効果と比較して解説します。
 つぎに近年のSDGsにおける重要目標の一つである「つくる責任、つかう責任」への適切な対応が求められる高分子材料の中で、特に難リサイクル材料の位置づけにある架橋ゴムのリサイクル方法として、国内・海外での廃タイヤリサイクルの現状を紹介します。また自動車用架橋ゴムの高品位マテリアルリサイクルの実用化事例である「架橋切断」を基本とする技術開発について解説します。
 さらに高生産性・易リサイクル性の特長により、架橋ゴムの代替材料として着実に部品用途が拡大しているオレフィン系動的架橋熱可塑性エラストマー(TPE)を取り上げ、カーボンナノチューブやセルロースナノファイバーに代表される高補強性ナノフィラーの分散制御による動的架橋TPEの力学物性向上をねらいとする、講師らによる最新の研究内容について解説します。

受講対象者

◎架橋ゴムや熱可塑性エラストマーに関連する材料技術に携わる技術者・研究者
◎架橋ゴム製品に関連する生産技術やリサイクル技術に携わる技術者・研究者

日時 2024年9月10日10:30~16:30
アーカイブ視聴 2024年9月17日~2024年9月30日
講師 福森 健三(愛知工業大学 工学部 応用化学科 応用化学専攻 教授)
講師略歴

1979年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程修了(高分子化学専攻)
1979年4月-2018年3月 (株)豊田中央研究所
1992年6月 博士(工学)、東京大学(物理工学専攻)
2018年4月-現在 愛知工業大学

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む
注意事項 ※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。
※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。

プログラム

1.ゴムの物理-ゴム弾性を理解する-

 1-1 ゴムの力学的性質と網目構造

 1-2 ゴムにおける弾性力発生とエントロピーとの関係

 1-3 ゴム弾性と高分子鎖の形態の関係

 1-4 高分子の粘弾性とゴムの分子運動性

2.ゴムの架橋状態・構造を調べる-架橋点形成~疲労・劣化-

 2-1 高分子の特性解析(キャラクタリゼーション)-分子特性と物質特性-

 2-2 ゴムの架橋反応・構造解析

 2-3 ゴムの力学物性に対する架橋点と補強性フィラーの役割

 2-4 ゴムの劣化と分子運動性の関係

 

3.架橋ゴムのマテリアルリサイクル技術

 3-1 国内・海外における廃タイヤリサイクルの現状と架橋ゴムの各種リサイクル方法

 3-2 架橋点切断によるゴム再生技術-高品質の元原料化-

 3-3 ゴム再生/動的架橋との組合せによる高機能化技術

4.ナノフィラー分散系動的架橋熱可塑性エラストマーの力学物性

 4-1 相分離型ポリマーブレンドにおけるナノフィラーの分散制御と機能付与

 4-2 カーボンナノチューブの複合化によるオレフィン系動的架橋熱可塑性エラストマーの力学物性向上

 4-3 セルロースナノファイバー複合化への応用

 

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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