~混練・分散概要 、単軸押出機 、二軸押出機 、関連技術~
受講可能な形式
趣旨
日本経済は、人口減少、グローバル化、そしてIOT、AI、高速通信等のDX技術革新が急速に発達し、全産業分野で今までとは異なる次元への転換が始まってる。 また、近年では、品質・コスト・利益だけではなく社会貢献、倫理を合わせた環境・社会課題解決のためのサスティナブル製品が重要となっている。 製品開発においては、汎用材料の構造制御による高機能化、エネルギー効率向上、再生可能エネルギー活用、リサイクル等の循環型低炭素社会への移行を考慮した革新的プロセスの要求が高まっている。押出成形における混練は、樹脂単体では得られない物性を達成するための重要な技術であり、基礎技術を十分理解することが必要である。ここでは、混練・分散技術および押出機(単軸・二軸)を中心に解説する。
受講対象者
押出成形技術者全般
日時 | 2024年9月19日12:30~16:30 |
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講師 | 辰巳 昌典(プラスチック工学研究所 技術開発部) |
講師略歴 | ㈱プラスチック工学研究所入社後押出成形装置の開発及び成形プロセス開発に携わる。定年により2022年取締役退任、技術部長退任、総務部長退任し、現在は、技術開発の支援を行っている。 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.混練・分散概要
1)混練トレンド(設備、プロセス、製品)
2)流れの要素(せん断流れ、伸長流れ、グレースカーブ)
3)ニュートン流体と非ニュートン流体(見掛粘度と流体の性質)
4)分配と分散(せん断速度、せん断応力、滞留時間、せん断量、せん断応力履歴)
5)押出成形で使用される代表的な樹脂と粘度と成形温度の関係)
6)自己発熱(せん断速度と見掛粘度と滞留時間の関係)
7)混練評価方法の概要
2.単軸押出機
1)単軸押出機の構造
2)押出に要求される項目
3)スクリュ関係用語(L/D、Q/N、圧縮比、サージング、比エネルギー、スクリュ各名称等)
4)押出機内部の挙動(供給ゾーン、圧縮ゾーン、計量ゾーン等)
5)フルフライトスクリュ運転例(回転数と先端圧力における押出量・樹脂 温度およ消費エネルギーと押出流れ方向の圧力分布の関係)
6)スクリュ形状の違いと押出量の関係
7)先端圧力とスクリュ回転数における押出量と樹脂温度と混練状態の関係
8)ミキシングスクリュの機能分類(分配型混練、せん断流動・分散型混練、伸長流動・分散型混練およびベント型(脱気))
9)計量ゾーンにおける簡易押出量計算
3.二軸押出機
1)二軸押出機のスクリュ形状および回転方向による分類(同方向回転型、異方向回転型等)
2)二軸同方向波型二条スクリュ押出機の基本緒言(D/dと押出量と伝達トルクの関係)
3)代表的なスクリュエレメント
4)スクリュの隙間と通過する溶融材料の流れと混練の関係
5)可視化(可視化設備概要と可視化事例)
6)二軸コンパウンド事例(一括及びサイドフィード方式、リアクティブプロセッシング、重合後処理、直接成形、オンライン粘度計)
7)光ファイバーを利用したスクリュMD方向の温度およびひずみ測定に関する開発
8)リサイクル技術開発
4.関連技術
1)伸長流れを使用した静的ミキサー(EMF)
2)均質化に利用されるスタティクミキサー
3)フィルター(メッシュ、レーザースクリーン、焼結フィルター等)
4)ギャーポンプ技術(押出機の自己発熱抑制、押出安定性等)
5)単軸・二軸CAE解析事例
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。