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ゴム・プラスチック材料のトラブル解析と対策

~ゴム・プラスチック材料のトラブル解析の難しさ、トラブルの要因解析手順、トラブルの要因解析手順、トラブルと対策~

ゴムタイムス社

受講可能な形式

【リアルタイム&アーカイブ視聴】

趣旨

 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が2022年4月1日から施行された。2015年から激しくなった脱高分子の世界動向に対し、この法律は日本が出した「高分子材料の再資源化」という答えである。
しかし、回収プラスチックをそのまま再利用し始めたら様々な困った問題が出てきた。リサイクル材の活用が活発になるにつれ、改めて高分子材料のトラブル解析が注目され、その破壊機構にまで関心が集まっている。
本セミナーでは、ゴム・プラスチック材料およびその成形体で発生するトラブルの迅速な解析方法を中心に解説する。トラブルの原因が分かれば、対策はほぼ決まってくる。
さて、その解析方法であるが、クラシックな熱分析法を中心に解説する。高分子材料について様々な分析装置が開発されてきたが、市場で発生した問題を迅速に解決しようとしたときに、今でも頼りになるのは熱分析法である。しかし、40年以上前にこの手法が登場した時には様々な解析法が学会で議論されたが、新たな分析技術の登場とともにあまり注目されなくなった。ただし、それはこの手法が役立たないからではない。むしろ、高分子材料のトラブルではこの手法による解析により、低コストで迅速に結論を出すことが可能である。講師の体験を中心に動的粘弾性装置も含めたゴム・プラスチック材料のトラブル対策法について解説する。

受講対象者

(1)ゴム・プラスチック材料および成形体を扱う技術者

(2)ゴム・プラスチック製部品の品質管理担当者

(3)ゴム・プラスチック材料を担当する新入社員

(4)ゴム・プラスチック部品を搭載した製品を事業とする企業の分析担当者

日時 2024年9月20日10:30~16:30
アーカイブ視聴 2024年9月27日~2024年10月11日
講師 倉地育夫((株)ケンシュー代表、工学博士)
講師略歴

1979年4月ブリヂストンタイヤ株式会社(現(株)ブリヂストン)入社
1983年4月科学技術庁無機材質研究所(現(独)物質材料研究機構)留学
有機無機ハイブリッド前駆体による半導体用高純度βSiCを発明(学位論文)。
((株)ブリヂストンは本技術で2007年日本化学会化学技術賞受賞)
1991年10月コニカ株式会社入社(2011年3月11日早期退職制度にて退職)
2011年 株式会社ケンシュー設立
その他として2000年日本化学工業協会技術特別賞、2004年写真学会ゼラチン賞等受賞
福井大学工学部客員教授、日本化学会産学交流委員会シンポジウム分科会委員長、同春季
年会講演賞審査委員長、高分子同友会開発部会世話人等歴任

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む
注意事項 ※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。
※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。

プログラム

1.ゴム・プラスチック材料のトラブル解析の難しさ

 1.1.材料起因のトラブルとは

 1.2.高分子材料のトラブル解析の難しさ

2.トラブルの要因解析手順

 2.1.問題解決法

 2.2.概略手順の流れ

3.トラブルと分析機器

 3.1.高分子材料の分析技術

 3.2.高分子材料の熱的変化

  3.2.1.高分子の溶融温度

  3.2.2.高分子のガラス転移点

 3.3.熱分析装置

  3.3.1.TMA

  3.3.2.TGA

  3.3.3.DSC

 3.4.プロセシングと熱分析

 3.5.動的粘弾性測定装置

4.トラブルと対策

 4.1.外観不良と対策

  4.1.1.製造段階の外観不良

  4.1.2.ブリードアウト

 4.2.内部不良と対策

  4.2.1.成形体の密度ばらつきは要注意

  4.2.2.パーコレーション転移の問題

   4.2.2.1.パーコレーション転移とは

   4.2.2.2.パーコレーション転移のシミュレーション

   4.2.2.3.半導体高分子の設計事例

5.まとめ

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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