鬼怒川ゴム 操業度低下響き減益に

2013年11月09日

ゴムタイムス社

 鬼怒川ゴム工業の2014年3月期中間期連結決算は売上高は364億9200万円、前年同期比5・8%増の増収となったが 、国内の操業度低下影響、新車立上げに伴う費用などにより、営業利益は36億7500万円、前年同期比6・4%減、経常利益は為替差益などにより40億4100万円、前年同期比2・5%増、四半期純利益は22億8400万円、前年同期比2・6%増となった。

 部門別の売上高は、車体シール部品はアジア及び米州での生産量の増加により198億3000万円、前年同期比19・0%増、防振部品は生産量の減少により63億3600万円、前年同期比10・4%減、ホース部品は生産量の減少により43億400万円、前年同期比4・7%減、ブレーキ・型物部品は生産量の増加により25億800万円、前年同期比3・4%増、その他製品は受注の減少により30億4900万円、前年同期比4・7%減、その他事業は受注の減少により4億6300万円、前年同期比24%減となった。
  日本での売上高は、主要得意先の自動車生産台数の減少により、224億7300万円、前年同期比9・1%減、営業利益は、操業度の低下による影響を合理化で補えず、22億8700万円、前年同期比9・8%減となった。
  米州の売上高は、メキシコ拠点の本格操業及び主要得意先の自動車生産台数の増加により、47億3300万円、前年同期比72%増となり、営業利益は、拠点の自主自立による改善活動の推進により、前期から大幅に改善効果が出ているものの、新車立上げに伴う費用を吸収するまでには至らず、1億9800万円の損失(前年同期は5千7百万円の損失)となった。
アジアの売上高は、中国及びタイでの操業度回復により、中国及びタイでの操業度回復により、92億8400万円、同32%増となった。営業利益は、タイ拠点での新車立上げに伴う費用増をモノ造り改善活動等による合理化活動で補い、15億2100万円、同5・7%増となった。
 通期業績予想については、為替レートが円安に推移していること及び前期に発生した米州での新車立上げに伴う費用を改善活動の推進により改善効果が見込まれることから、売上高は725億円、同9・5%増、営業利益77億円、同20・6%増、経常利益81億円、同15%増を見込んでいる。

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