住友ゴム スパコン「京」活用でタイヤ材料内部を再現

2013年03月18日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は、3月14日、世界トップレベルの優れた計算能力を有するスーパーコンピュータ「京」を活用し、これまでのスーパーコンピュータでは再現が困難であったタイヤ用ゴム内部を大スケールで、しかも分子・ナノレベルで忠実に再現し解析することが可能となる大規模分子シミュレーションを、3月より開始した。同研究によって得られる成果を活用し、高性能・高品質タイヤの新材料開発を行い、2016年以降の新商品に採用していく方針だ。

 同社では2011年末に発表した高性能・高品質タイヤの新材料開発技術「4D NANO DESIGN(フォーディ ナノ デザイン)」により、タイヤ用ゴム材料の開発を推進している。しかし、タイヤに求められる性能の多様化、高度化が今後も急速に進むことが予想される中、さらに素材開発をスピードアップさせるためには、分子・ナノレベルの構造からタイヤ用ゴムの低燃費性能や摩耗性能までを予測し、素材設計することが重要となるが、これまでのスーパーコンピュータでは計算規模が限られていた。
 同社は、タイヤ用ゴム内部を大スケールでしかも分子・ナノレベルで忠実に再現し解析するために、JSOL、富士通の協力を得て、京都大学化学研究所増渕雄一准教授との共同研究のもと、2012年9月よりスーパーコンピュータ「京」で実行するための大規模分子シミュレーション用プログラムの開発と応用を進めてきた。その結果、これまでに比べ数100倍規模の計算が可能となり、ゴム材料内部を忠実に再現しシミュレーションすることが技術的に可能となった。今後、同シミュレーションによって得られる成果を活用し、高性能・高品質タイヤの新材料開発技術を更に進化させ、「ADVANCED 4D NANO DESIGN(アドバンスド フォーディ ナノ デザイン)」として2015年中に確立、2016年以降の新商品に採用していくとしている。